井上寧(やすし)税理士事務所井上寧(やすし)税理士事務所

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2024.10.04.Fri | 公益信託

公益信託「世田谷まちづくりファンド」とは?~ 公益信託[17]




公益信託の記事を掲載します。




地方公共団体が公益信託を利用する、ひとつの事例「世田谷まちづくりファンド」について




を紹介します。




公益信託世田谷まちづくりファンドとは



世田谷区民の活動を資金面から支えるしくみとして、「世田谷の住みよい環境につながる」ことを目標に、区民の創意と工夫にあふれた活動の創出に寄与する助成事業です。


約30年の間に、区民の目線と発想から多様な活動が創出され、それらの活動は世田谷区の施策にも寄与しているとのことです。




しかし




ファンドは、昨今の金利状況にあって資金運用による助成資金の捻出はほとんどできなくなり、信託財産を取り崩して助成を行っているそうで、2025年3月に信託財産の消滅により公益信託は終了を予定しています。




ファンドの運営と実績については次のとおりです




「当時の(財)世田谷区都市整備公社の出捐金(設定当初。その後世田谷区も出捐)及び住民・企業などからの寄付金が、信託銀行によって財産運用され、住民の創意工夫にあふれた自主的なまちづくり活動、または、それを援助する活動を行う方々に助成してきた。特に信託契約に基づき、信託法に規定されている信託管理人が住民の代表者として信託財産の決算等、重要なことについての承認を与えていることで、行政の委託ではなく自立した中立的中間的なしくみでのファンドの財産管理と活動助成を実現している。」


(出所:都市学研究2023 世田谷まちづくりファンド30年の軌跡 中間支援組織としての役割を展望するために 男鹿芳則氏、岩渕博英氏、風間委文子氏) 




公益信託世田谷区まちづくりファンドの仕組み







(出所:2010/02/09 大東文化大学地域デザインフォーラム視察報告(財)世田谷区トラストまちづくり)




地方公共団体が公益信託を利用するひとつの事例です。








「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。」

(ピーター F.ドラッカー)

秋分の1日、朗らかにお過ごしくださいね。







[編集後記]


昨日は近畿税理士会吹田支部主催のセミナー「同族関係者間 土地貸借の地代・借地権・土地評価」

に出席しました。

講師は、今仲清税理士です。借地権をわかりやすく解説していただき楽しいセミナーでした。











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