創業者にとって「クラウド会計」を使う6つのメリット。青色申告で65万円の特別控除を受けます。~創業者のクラウド会計①
月曜日は、昨年の10月30日から、初めて開業する方を対象に次のように、「開業の基礎知識」の記事を書いてきました。
■開業前のための基礎知識
■各種届出から確定申告まで
■事業開始前に知っておきたい経理と消費税の基礎知識
■創業時の資金調達
■創業計画書の立て方
今回は、創業者の方を対象に記帳と「クラウド会計」を紹介します
「会計」は、事業の継続と成長にとって欠かすことができないツールです
土曜日のブログ「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方」で言っていますが、「経営者はお金の動きを通して会社の状態を把握し、経営をコントロールする」ことが大切です。
「会計」の基礎は、お金の出し入れを管理する「記帳」です
事業継続のためには、お金の出し入れを適切に管理する必要があります。そのために、複式簿記の知識が必要なわけではありません。
小遣い帳や家計簿を正確に記載する気持ちと時間があれば十分だと考えています。ようするに、入金と出金を日付順に記録していけばいいのです。
事業が順調に推移していくほど、記帳や会計が重要になってきます
会計は、事業の将来性を計る指標を提案します。
経理の最終的な目的は、取り組んでいる事業の将来性を図る指標づくりにあります。
日々の事業の取り組みの成果は、1年間の決算書(貸借対照表、損益計算書など)にあらわれます。決算書は事業者の成績表です。
創業者は、「当期の決算書」を踏まえて、次年度の事業計画を立てることになります。
そういう意味では記帳を通じて「会計」は、創業者の事業の将来性を計る指標を提示します。
精度の高い記帳と会計が必要です
そのためには、複式簿記による青色申告を選択することをおすすめします。
税金の面でも有利です。青色申告特別控除は、所得金額から10万円または65万円を差し引くことができる制度です。ただし、65万円控除が認められるためには複式簿記による記帳が条件となっています。
青色申告で65万円の特別控除を受けるために「クラウド会計」は有効な手段です
次のようなメリットがあります。創業者にとって特にメリットがあると思っています。
■銀行口座やクレジットカードなどの明細を自動で会計に連携できます。
■インストール不要です。手軽ですので、どこからでも作業できます。
■得られた会計情報から、時間をかけずに意思決定ができます。
■最新のソフトを利用できますので、税制改正時でも問題が発生しません。
■データのバックアップをする必要がありません。
■WindowsやMacなどのOSを選びません。
青色申告で65万円の特別控除を受けるために、クラウド会計(freee、MF会計など)の活用をおすすめします。
Every day is a new day!
初夏の1日を元気にお過ごしください。
月曜日は「開業のための基礎知識」~初めて開業する方に、必要な準備や基礎知識を税理士からお伝えしています。
「開業のための基礎知識」ブログ記事は
http://www.y-itax.com/category/kaigyo/
事業計画(創業計画書)の立て方
③ 事業内容の確認とは、ビジネスモデルのグランドデザインを行うこと。事業継続後、何度でも見直します。
④ 販売・仕入・資金計画、このうち販売計画は経営戦略の最重要項目です。
開業前に知っておきたい創業融資の知識創業時の資金調達は、次のとおりです。
③ 日本政策金融公庫 <新企業育成貸付> 新規開業資金とは。
④ 日本政策金融公庫 <新企業育成貸付> 女性・若者・シニア起業家支援資金とは。
⑤ 日本政策金融公庫 <新企業育成貸付> 中小企業経営力強化資金とは。
事業開始前に知っておきたい経理と消費税の基礎知識は、次のとおりです。
⑤ 確定申告書を作成、場合によっては税理士への依頼を考える。
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
・月曜日は「開業の基礎知識~初めて開業する方に、税理士からお伝えします」
・火・木曜日は「平成30年度介護報酬改定の重要事項」
・水曜日は「事業承継・税理士の視点」
・金曜日は「相続税ついてわかりやすく!」
・土曜日は「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方」
・日曜日は「贈与税についてわかりやすく!」
※ 写真は徳島生まれの「ナルト」くんです。