リボ払いのクレジットカードの利用内容を記帳する方法について ~ クラウド会計freee[260]

「創業者のクラウド会計」の記事です。
カードの記帳についてご照会がありました。カードの記帳を苦手とされている方が多いです。
今回は
クレジットカードをリボ払いで利用した場合、毎月の利用金額と引き落とし金額の間にずれが生じます
を紹介します。
たとえば
Q:
① 月末締め・翌月27日払いのカードを使用しています。
② 3/1に60,000円の消耗品と、3/5に20,000円の交通費をリボ払いで支払いました。毎月の引き落とし 金額は手数料込みの30,000円に設定しました。
③ リボの金利は引き落とし後の支払い残高に対して年利15%(月あたり1.25%)発生します。
④ この取引の発生前は、引き落とし先の銀行口座の残高が100,000円あり、カードの未払い分は無かったものとします。
記帳(登録)手順は次のイメージのとおりです

つまり、具体的な手順は次の①~⑤になります
① クレジットカードと銀行の口座を登録します。
② カード利用分(元本)の支払総額を支出取引として登録します。
③ 銀行の引き落とし金額を口座振替として登録します。
④ 引き落とし時に発生した手数料(金利)を支出取引として登録します。
⑤ 手順3と4を繰り返して登録します。(完済になります。)
① クレジットカードと銀行の口座を登録します
<参考>
→ freee会計でクレジットカードの利用を登録(記帳)する場合の考え方について
② カード利用分(元本)の支払総額を支出取引として登録します
ⅰ [取引]→[自動で経理]画面を開きます。
ⅱ カード利用の明細がそれぞれの支払い総額でfreeeに取り込まれています。勘定科目や品目などを設定し支出取引として登録します。
ⅲ リボ払いの月々返済分の明細が取り込まれる場合があります。その場合、月々返済分の明細は「×」をクリックして「無視」をします。

③ 銀行の引き落とし金額を口座振替として登録します
ⅰ [取引]→[自動で経理]画面を開きます。
ⅱ カードの請求額が銀行の出金明細としてfreeeに取り込まれています。[口座振替・カード引き落とし]タブを選択し、振替先口座をクレジットカードの口座にして、口座振替を登録します。

④ 引き落とし時に発生した手数料(金利)を支出取引として登録します
リボ払いの場合、引き落とし時にカードの支払残高に利率をかけた分など、クレジットカード会社所定の手数料(金利)が毎回発生します。
(この明細はfreeeには取り込まれないことがあります。その場合、引き落としごとの手数料分をカード口座からの支出取引として手動で登録します。)
ⅰ 月々の引き落としの際に、カードのWebサイトまたは請求書の明細に記載されている手数料の金額を確認します。
ⅱ 手数料(利息)の金額分を、カード口座からの支出取引として登録します。

⑤ 手順③と④を繰り返して登録します。
リボ払いによって発生した手数料(利息)と、カードの支払を、正しく帳簿付けすることができます。
カード利用から完済までのお金の流れとfreeeのホーム画面について
① カード利用後
カードで20,000円と60,000円の支払いをした後なので、カードの残高は-80,000円になっています。このマイナスの金額が、カードの未払い残高を示しています。
銀行からはまだ引き落とされていないので、銀行の残高は開始残高の100,000円のままです。

② 1回目の支払い
銀行口座から30,000円をカードの利用料として支払い、うち625円は手数料として支出に上乗せされています。
つまり、引き落とされたのは30,000円ですが、実際にカードの未払い残高が減った金額は29,375円(30,000円-625円)ということになります。

③ 2回目の支払い
銀行口座から更に30,000円をカードの利用料として支払い、うち257円は手数料として支出に上乗せされています。
ここでは、引き落とし金額30,000円に対して、カードの未払い残高は実質29,743円減ったことになります。

④ 3回目の支払い(完済)
最後の支払いでは、残った未払い残高20,882円が口座から引き落とされます。カードの残高表示の0円は、未払残高が0になった、つまり完済したということを示しています。

(出所:freeeヘルプセンター マニュアル)
「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。」
(ピーター F.ドラッカー)
冬の1日を元気にお過ごしください。
【編集後記】
トップ画像は、私が調理した「豚肉のしょうが焼き」「ツナとチーズのポテトサラダ」です。
美味しかったです!
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