不一致のケースがほとんどです。銀行口座の「登録残高」は「同期残高」に合わせます ~ クラウド会計freee[143]
「創業者のクラウド会計」の記事です。
クラウド会計を活用し、会計データを整理し、効率的に記帳をすることをおすすめしています。
今回は
「登録残高」とは会計帳簿上の残高のこと、一方「同期残高」とは銀行口座の通帳残高のことです
を紹介します。
銀行口座の残高とは次の2つがあります。
「登録残高」とは
登録し記帳された金額から算出したfreeeの会計帳簿上の残高のことです。
「同期残高」とは
同期機能で銀行からfreeeに取得した明細の最終残高のことです。
つまり、銀行口座の通帳残高のことです。ホーム画面の口座名をクリックした後に小さく表示される「実残高」のことです。
明細から取引登録をしなければ、この2つの残高が一致しません。
つまり、記帳とは「登録残高(会計帳簿上の残高)」を「同期残高(銀行口座の通帳残高)」に一致させることです。
しかし、記帳後でも両者の残高が合わないことの方が多いです。
この残高の不一致(ズレ)を確認・修正する方法が必要になります。
タイムライン機能を利用します(同期履歴と帳簿への登録履歴を比較する方法です)
① 口座を同期している場合は、口座の詳細画面にある「タイムライン」機能を活用することで、いつ、どのように、ズレが発生したのかを確認できます。
② タイムラインは、「口座」→「口座の一覧」→確認したい口座の行をクリック→「タイムライン」タブを選択すると表示できます。
③ タイムラインでは、最後に同期した時点の通帳残高(同期残高)が左に、freeeに記帳した金額の合計(登録残高)が右に表示されています。
次のように、この両者にズレが発生した月に▲マークが表示されています。
④ 最初にズレが発生した月をクリックし、さらにズレが発生した日をクリックして、ズレが発生した明細や取引の詳細を表示します。
さらに、表示された明細や取引をクリックすると詳細を確認・編集できる画面が開きます。
その原因を検討してズレを修正します。
下の画面の例でいえば
5月の同期残高378,660円 > 登録残高181,122円となっています。入金(197,538円)の取引登録がされていません。
5月28日の入金を無視してしまったことで不一致が生じています。これを登録してやれば同期残高と登録残高のズレは解消します。
一方、現預金レポートを利用する方法(残高の推移を通帳と照らし合わせる)があります
① 「レポート」から開きます。「現預金レポート」では、現預金の残高推移を確認できます。
② 表示する口座を絞り込むことで預金出納帳として利用できます。つぎのようなレポートです。
■通帳に記載されていない入出金が表示されている場合は
余分な取引や決済を登録している可能性があります。その行をクリックして確認・修正します。
■通帳に記載されている入出金が表示されていない場合は
取引や決済の登録が漏れている可能性があります。明細の取得漏れや登録漏れとあわせて確認します。
結構、面倒です。しかし、残高はしっかり一致させます。
(出所:freeeヘルプセンター マニュアル)
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)
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