同業他社と比べながら財務分析できる中小企業基盤整備機構「経営自己診断システム」が便利です(無料です) ~ 中小企業の「決算書」の読み方[72]
「経理・会計」の記事です。
今回は
中小企業信用リスク情報データベースに蓄積されている200万社以上の中小企業の財務データと自社の決算数字を比較します
を紹介します。
システムのポイントは次の2つです
① 決算書に記載された財務情報を入力するだけで簡単にグラフ化することができます
専門知識がなくても経営分析ができます。
② 登録不要で無料診断できます
会社情報や個人情報の登録が不要です。また、入力された財務情報の保存もありません。会社情報の漏えいの心配がありません。
たとえば、次のような決算書であれば(たとえば天野商事株式会社、業種:機械器具小売業)
中小企業基盤整備機構のHPから「経営自己診断システム」を開いて
次のように決算書を手元において情報を入力していきます。
分析結果がすぐに出ます
機械器具小売業であれば、その業種に属する企業数56,824社です。
収益性、効率性、生産性、安全性、成長性の5項目でレーダチャートで表示されるとともに、各々平均得点(満点10点)も表示されます。
個別指標分析結果も次のとおり
27指標を収益性・効率性・生産性・安全性・成長性の5つに分類します。
さらに「自社」と「業界値」で比較をします。
便利なツールです。しかし、すべての指標を検討・分析するのは大変です。
代表的な指標である「現預金月商比率」「債務償還年数」「自己資本比率」「総資産経常利益率」を業界他社と比較して、自社の状態を把握することが適切だと思います。
<参考>
→ 自社の事業計画書を作成する際カギを握る4つの経営指標は調べておきましょう!
(出所:中小企業基盤整備機構HP「経営自己診断システム」)
「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。」
(ピーター F.ドラッカー)
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