自社の事業計画書を作成する際カギを握る4つの経営指標は調べておきましょう! ~ 中小企業の「決算書」の読み方[70]
「経理・会計」の記事です。
今回は
現預金月商比率、債務償還年数、自己資本比率、総資産経常利益率、自社の指標は調べておきましょう!
を紹介します。
経営指標はあくまでも参考とするものです。
しかし、事業計画書を作成する際には、自社の現状を把握するための有用な情報です。
多くの経営指標がありますが、このうち有用な4つの自社の指標を把握しておきましょう。
1 現預金月商比率
会社が月商の何カ月分の現預金を保有しているかを示す指標です。
資金繰りの状況を把握します。1ヶ月分が目標です。理想は3ヶ月分です。
<参考>
→ 資金繰りを考える際にすぐにつかえるルールです。「現金預金対月商倍率」で自社の資金繰りをチェックしましょう
2 債務償還年数
会社が借入金を利益で完済するまでに何年かかるかをあらわします。
資金繰りの状況を長期的に把握します。
マイナスは厳禁です。プラスになるのが目標です。理想は10年です。
<参考>
→ 1年間で稼ぎ出す現金預金で、借入金を何年で返済できるかをみる指標です
→ 借入金は何年で返済することができますか?債務償還年数で確認します
→ 債務償還年数。借入をきちんと返済できるか?会社の返済能力をあらわす数字です
3 自己資本比率
総資産のうちどの程度が自己資本でまかなわれているか示しています。
財務の安定度をみます。
これもマイナスは厳禁です。プラスになるのが目標です。30%が理想です。
<参考>
→ 自己資本比率が高いほど、法人は返済不要の資本を元手に事業を行っているため、財務が安定します
→ 自己資本比率の目標は30%程度を目安に。自己資本比率がマイナス表示される場合は債務超過です
4 総資産経常利益率
投じた総資産に対してどれだけの経常利益を稼ぎ出しているかを示す指標です
目標は1以上です。
<参考>
→ 総資産経常利益率、投じた総資産に対してどれだけの経常利益を稼ぎ出しているかを示す指標です
「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。」
(ピーター F.ドラッカー)
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