井上寧(やすし)税理士事務所井上寧(やすし)税理士事務所

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2022.06.05.Sun | 経理・会計

黒字の会社の場合、借入必要額は当期はいくらになりますか? ~ 中小企業の「決算書」の読み方[58]



今回は




必要借入額は、決算書の1年以内返済予定長期借入金と営業キャッシュフローの差額で求めます




を紹介します。



決算書の1年以内返済予定長期借入金とは




銀行からの借入金で決算日1年以内に返済される借入金のことを1年以内返済長期借入金といいます。

たとえば、決算日にR銀行の借入金12,000,000円(10年返済)があり、このうち1年以内に返済する借入金は1,200,000円だとすると、1年以内返済長期借入金は1,200,000円です。

会社の財務安全性(資金繰り)をチェックする視点から、借入金を流動負債と固定負債に区分します。

決算日に、銀行ごとに借入金ごとに、1年以内返済長期借入金を算出します。

つまり、こうすることにより、決算書には流動負債として、翌期にキャッシュアウトする金額が計上されます。



一方、営業キャッシュフローとは




営業活動によるキャッシュフローです。会社が通常の事業活動で稼いたお金です。

通常は黒字です。

営業活動によるキャッシュフローが赤字であれば、営業活動がうまくいっておらず、経営状態はかなり厳しいです。

<参考>

中小企業のキャッシュフロー計算書。「営業活動によるキャッシュフロー」の金額がプラスになっていますか?




翌期の必要借入額は、決算書の1年以内返済予定長期借入金と営業キャッシュフローの差額で求めます




次のようなイメージです。




(参考:「中小企業の財務改善ノウハウ」資金調達相談士協会 第一法規)






「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。」

(ピーター F.ドラッカー)

春の1日、元気にお過ごしくださいね。





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