2022.05.29.Sun | 経理・会計
こうすると計算がわかりやすくなります。1年以内返済長期借入金の補助科目設定のしかた ~ 中小企業の「決算書」の読み方[57]
「経理・会計」の記事です。
今回は
長期借入金でも1年以内に返済がくる分は1年以内返済長期借入金として流動負債に区分します。その際の補助科目の設定のしかたについて
を紹介します。
銀行からの借入金で決算日1年以内に返済される借入金のことを1年以内返済長期借入金といいます
その金額は、流動負債に計上します。
借入金の全額を管理しますが、決算時に決算整理によって流動負債に組み替えます。
たとえば、決算日にR銀行の借入金12,000,000円(10年返済)があり、このうち1年以内に返済する借入金は1,200,000円だとすると、次の決算整理仕訳になります。
会社の財務安全性(資金繰り)をチェックする視点から、借入金を流動負債と固定負債に区分するわけです。
その際に、借入ごとに銀行名と毎月の返済額を補助科目として設定すると
決算日の残高は次のとおりです。
決算日の翌月残高は次のとおりです。
こうして記帳しておくと次のようなメリットがあります
- ① 期首に次期の返済額が一目でわかります。
- ② 毎月の返済額(元金)と返済先の内訳がわかりやすくなります。
- ③ 決算整理の際に1年以内返済長期借入金の計算がわかりやすくなります。
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(ピーター F.ドラッカー)
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