中小企業のキャッシュフロー計算書。「営業活動によるキャッシュフロー」の金額がプラスになっていますか? ~ 中小企業の「決算書」の読み方[47]
「経理・会計」の記事です。
今回は
さらに、営業活動によるキャッシュフローの金額 > 当期純利益となっていますか?
を紹介します。
大会社は、キャッシュフロー計算書は2000年3月期の決算から作成・開示が義務付けられました。中小企業ではその作成は求められていません。
キャッシフロー計算書とは、現金の増加・減少の理由をあきらかにするものです
たとえば、前期末のキャッシュ残高が2,000、当期末のキャッシュ残高が700で当期のキャッシュフロー▲1,300という会社があったとしますが、会社がどんな状況だったかわかりません。
キャッシフロー計算書は、増加・減少を3つのカテゴリーに分類して、会社の事業活動を表します
(出所:「財務3表一体理解法」 著:國貞克則)
一般的には上のような考え方なのですが。
中小企業のキャッシフロー計算書(2期分の貸借対照表があれば作成できます)は、次の視点から考えます
たとえば、次のようなキャッシフロー計算書を作成した場合
1 「営業活動によるキャッシュフロー」の金額がプラスになっているかどうか?
2 「営業活動によるキャッシュフロー」の金額 > 損益計算書の「当期純利益」となっているかどうか?
上のキャッシュフロー計算書の「営業活動によるキャッシュフロー」の金額は5,050千円です。この5,050千円より損益計算書の当期純利益が大きければ資金繰りが良いことになります。
「営業活動によるキャッシュフロー」の金額から、固定資産を購入するなどの投資活動による支出や借入金を返済する財務活動による支出を行うからです。
たとえば、上のキャッシュ・フロー計算書でいうと、営業活動によるキャッシュフロー5,050千円から、投資活動によるキャッシュフローの金額▲2,500千円、財務活動によるキャッシュフローの金額▲2,000千円の支出をする結果となっています。
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。
(ピーター F.ドラッカー)
冬の1日、元気にお過ごしくださいね。
[編集後記]
画像は、2週間はやい誕生日プレゼントをこどもからいただきました。
CANELÉ du JAPON (カヌレドゥジャポン)のカヌレです。
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