2022.02.13.Sun | 経理・会計
貸借対照表の図解からみる資金繰り。「運転資金」と「固定資産」について ~ 中小企業の「決算書」の読み方[43]
「経理・会計」の記事です。
今回は
貸借対照表の図解からざっくりと考えるキャッシュフローについて
を紹介します。
固定資産と自己資本とを比較する自己資本対固定資産比率という指標があります
会社で長期に渡って使用する固定資産(土地、建物、機械装置など)への投資が、借入金でなく、どの程度返済の必要のない自己資本(純資産)でまかなわれているかをみる指標です。
<参考>
→ 固定資産と自己資本とを比較する。自己資本対固定資産比率とは
1 この指標が100%(理想)であれば次のような貸借対照表になります
つまり、Q社は固定資産をすべて純資産(自己資本)でまかなっている状態です。
2 会社には運転資金がありますので、運転資金と固定資産の両方をすべて純資産(自己資本)でまかなっている状態が次のような貸借対照表です。これも理想です
3 現実的に目標とするのは次のような状態の貸借対照表です
つまり、運転資金と固定資産の両方が純資産(自己資本)と長期借入金でまかなわれている状態。
くわえて、減価償却費 > 借入金の元金返済額の状態になれば理想的です。
<参考>
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。
(ピーター F.ドラッカー)
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