2022.01.16.Sun | 経理・会計
損益計算書の「利益」とキャッシュフロー計算書の「現金残高」が一致する場合 ~ 中小企業の「決算書」の読み方[39]
「経理・会計」の記事です。
今回は
減価償却費と借入金の元本返済額が同額のとき、損益計算書の利益とキャッシュフロー計算書の現金残高は一致します
を紹介します。
これは現金支出がなく費用となる減価償却費と、現金支出はあるが費用にならない借入金の元本返済額が同額だからです
<参考>
減価償却費とは
借入金の元本返済額
→ 中小企業の借入限度額は?借入金の妥当額の考え方 18/09/15
たとえばキッチンカーを購入して飲食店を開業して1年目
300万円でキッチンカーを購入した場合、損益計算書とキャッシュフロー計算書の現金残高が次のようであった場合
利益は200万円ですがキャッシュフローでは現金マイナス40万円です。
車両は購入価格300万円、耐用年数5年で計算してます。
しかし、このキッチンカー300万円を金融機関から借り入れ、元本を5年返済(1年で60万円返済、減価償却費と同額)とすれば、次のようなキャッシュフロー計算書となります。
つまり、減価償却費と借入金の元本返済額が同額(60万円)のとき、損益計算書の利益とキャッシュフロー計算書の現金残高は一致します。
こうしたことから、固定資産の購入など設備投資を検討する場合、借入金返済期間と減価償却期間のバランスを考慮することが大切になります。
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(ピーター F.ドラッカー)
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