売上が増加すると運転資金が増えます。運転資金はどこから調達されていて、会社の経営は回っているのでしょうか? ~ 中小企業の「決算書」の読み方[35]
「経理・会計」の記事です。
今回は
どこから運転資金は調達されて、会社の経営は回っているのでしょうか?
を紹介します。
運転資金とは
「仕入」→「在庫」→「販売」→「回収」の営業サイクルの中で、経常的に必要となる資金のことです。
それは、お金の入ってくる時期が、お金が必要な時期と比べて遅れることに原因があります。
仕入れてから売上までの期間のキャッシュのズレにより、運転資金が必要となります。
次のようなイメージです
「仕入」→「在庫」→「販売」→「回収」の営業サイクルを考えると、現金が棚卸資産(在庫)と売掛債権に変化し、現金回収までにお金が寝てしますことです。その結果運転資金が発生します。
運転資金を算式にすると次のようになります
売上が伸びると運転資金が増えますので、資金繰りが苦しくなります。一方、運転資金が減少すると資金繰りが楽になります。
ではこの運転資金はどこで調達されているしょうか?それは次のところを源泉とします
① 借入金(役員借入金や銀行から借入金)
② 利益剰余金(利益などの内部留保)
③ 資本金
内部留保から調達している場合は問題ありませんが、通常は借入金からですので、売上が増えると、必要となる運転資金が増加するとともに銀行から借入金が増えることになります。
「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する」
(ピーター F.ドラッカー)
秋の1日、元気にお過ごしくださいね。
【編集後記】
土曜日の「創業者のクラウド会計」はお休みしました。
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
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