2021.10.21.Thu | 経理・会計
インタレスト・カバレッジ・レシオは利息負担倍率とも呼ばれます。会社の借入金などの利息の支払い能力を測る指標です ~ 中小企業の「決算書」の読み方[33]
木曜日は「経理・会計」の記事です。
今回は
インタレスト・カバレッジ・レシオとは会社の収益力から金利の支払能力を見る指標です。収益が負担すべき金利支出の何倍に相当するのか?
を紹介します。
インタレスト・カバレッジ・レシオとは次のような算式で計算します
営業利益=支払利息を基準にして、その何倍の営業利益を儲けているかを表す指標です。
つまり、支払利息をカバーする割合をあらわします。
分子の受取利息と受取配当金は継続的に発生する金融収益です。支払利息の支払い原資になりますので、分子にもってきます。
また、分母の割引料は、手形売却損のことです。支払利息と同じ性質の金融費用ですので、分母に含めます。
言い換えれば
支払利息などの金融費用を、営業利益と金融収益でどの程度カバーしているかをみます。
この倍率が高いほど、金融負担能力に余裕があることになります
インタレスト・カバレッジ・レシオの目安は次のとおりです
安心:2~3倍
注意:1超~2倍未満
たとえば、インタレスト・カバレッジ・レシオは決算書から次のように計算します
Q社のインタレスト・カバレッジ・レシオは次のとおりです。
(3,000千円+300千円)/2,000千円 = 1.65倍
「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する」
(ピーター F.ドラッカー)
秋の1日、元気にお過ごしくださいね。
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
・月曜日は「創業者のクラウド会計」
・火曜日は「消費税」
・水曜日は「消費税」
・木曜日は「経理・会計」
・金曜日は「贈与や相続・譲渡など資産税」
・土曜日は「創業者のクラウド会計」
・日曜日はテーマを決めずに書いています。
免責
ブログ記事の内容は、投稿時点での税法その他の法令に基づき記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。
投稿タグ中小企業「決算書」の読み方入門