2021.08.26.Thu | 経理・会計
資金繰りを考える際にすぐにつかえるルールです。「現金預金対月商倍率」で自社の資金繰りをチェックしましょう~ 中小企業の「決算書」の読み方[26]
木曜日は「経理・会計」の記事です。
今回は
資金繰りを考える際には年間売上高の1か月分(月商分)の現金および預金(すぐに現金化できる預金)があるかどうか?をチェックします
を紹介します。
現金預金対月商比率とは
適切な会社の現金預金残高は、その会社の月商(年間売上高の1か月分)がひとつのルールとなります。
算式は次のとおりです
ある時点において、会社が月商の何カ月分のキャッシュを保有しているかを示す指標です。
月商をモノサシにするのは月商百万円の会社と月商1千万の会社では、1か月に支払うお金のボリュームが違うからです。
会社は月商の以上の支払いは、通常はできません。
考え方として
最低で月商の1か月分の現金預金の確保は必要になります。さらに欲を言えば月商の2か月~3か月の現金預金があれば安全です。
現金預金対月商比率は、決算書または月次試算表から次のように計算します
Q社の現金預金対月商比率は次のように計算します。
= 6千万円 /24千万円÷12月=2千万円 → 3か月
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)
Every day is a new day!
夏の1日を元気にお過ごしくださいね
【編集後記】
トップの画像は、自宅から見た今日の朝焼けです。
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投稿タグ中小企業「決算書」の読み方入門