井上寧(やすし)税理士事務所井上寧(やすし)税理士事務所

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2021.05.13.Thu | 経理・会計

「損益分岐点比率」の考え方。低ければ低いほど良いです ~ 中小企業の「決算書」の読み方[16]



木曜日は「経理・会計」の記事です。

今回は


損益分岐点比率(%)=損益分岐点売上高÷売上高×100、比率は低ければひくいほど経営は安定しています


を紹介します。


「損益分岐点」とは


事業の業績が損失となるか利益となるかの境目、すなわち収益と費用が等しくなり黒字でも赤字でもなく、利益がプラスマイナスゼロという状態を意味します。

その際の売上高が損益分岐点売上高といいます。

<参考>

「損益分岐点」の考え方。自社の損益分岐点売上高を知っておきましょう


損益分岐点比率(%)とは


その損益分岐点売上高と実際の売上高を比較して損益分岐点比率(%)を考えます。

この比率が低いほど優良な企業となります。

つまり、損益分岐点比率は低ければ低いほど売上減少に耐える力が強く、経営安全度が高いと判断できます。


損益分岐点比率(%) = 損益分岐点売上高 ÷ 実際の売上高 × 100




たとえば

A社の損益計算書は次のようなものだったとします






① 限界利益 = 売上高 - 変動費

  60 = 100 – 40

② 限界利益率 = 限界利益 ÷ 売上高

   60% =  60 ÷ 100

③ 損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率 

   75 =  45 ÷ 60%

   損益分岐点売上高は75万円です

損益分岐点比率(%) = 損益分岐点売上高 ÷ 実際の売上高 × 100

75% = 75 ÷ 100 ×100

A社の損益分岐点比率は75%です。100%を超えると赤字会社です。




たとえば「黒字企業」で業種別でみれば次のとおりです


製造業(金属プレス製品製造業) 87.5%   

建設業(一般土木建築工事)   84.1%

コンビニエンスストア      96.8%    

配達飲食サービス業       94.4%

美容業              93.7%



(出所:TKC、BAST速報版「令和2年11月決算~令和3年1月決算」)












変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)

Every day is a new day!


春の1日を元気にお過ごしください。







トップの画像は、昨年植えたソヨゴという木です。

育つかどうか心配でしたが。

昨日、白い花が咲いていました。

一安心です。





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