井上寧(やすし)税理士事務所井上寧(やすし)税理士事務所

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2021.03.18.Thu | 経理・会計

棚卸資産の平均的な在庫期間(日数)をあらわす棚卸資産回転日数を把握しましょう ~ 中小企業の「決算書」の読み方[11]



経営者にとって必要な“会計”を紹介していきます。



今回は


自社の棚卸資産の回転(棚卸資産回転日数)をみて、在庫管理の効率性を検討します



を紹介します。


「棚卸資産回転日数」で、どれくらいの期間で商品・製品が販売されているかを見てみます



<計算式>

棚卸資産回転日数=棚卸資産÷売上高÷365日


日単位の場合は365日で割ります。月単位の場合は12月で割ります。

つまり、棚卸資産回転日数をみることで、棚卸資産がどれくらいの期間で販売されているかを知ることができます。

ということは、棚卸資産回転日数が短いほど効率性が良いということになります。

発注から納品までに必要な時間であるリードタイムが短いほど効率性が高いことになります。


棚卸資産回転日数は、平均で製造業では約36日、小売業では約29日といったところです。

この数字は業種により相違します。



しかし

製造業や小売業の棚卸資産回転日数を黒字・赤字企業別に見てみると次のようになっています



■製造業 平均     約36日

■製造業 黒字企業平均 約35日

■製造業 赤字企業平均 約39日


■小売業 平均     約29日

■小売業 黒字企業平均 約28日

■小売業 赤字企業平均 約31日

(出所:TKC経営指標)


やはり、業種の違いを問わず、いずれの業務でも黒字企業の方が赤字企業と比べて、棚卸資産回転日数が短く、在庫管理が効率的に行われていることがわかります。




中小企業の「決算書」の読み方では、中小企業の経営者が自社の決算書の見方を理解して、それを経営に活かせる考え方を紹介していきます。



変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)

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