自社の稼ぎ方の効率性を見るための「総資産利益率」 ~ 中小企業の「決算書」の読み方[8]
経営者にとって必要な“会計”を紹介していきます。
今回は
「総資産利益率」とは自社を投資対象として見た場合、その利回りを確認する指標です
を紹介します。
総資産利益率(Return On Assets)、略してROAとは
総資産利益率とは
当期利益 ÷ 総資産 × 100 = 総資産利益率(%)です。
総資産の利回りを見る指標です。
つまり、「すべての資産を使って、どれだけ稼いだか?」という指標です。
業種にもよりますが、総資産利益率は5%が合格ラインと言われてます。
算式を見てお分かりのとおり
分子の利益を増加させて改善するのが王道です
一方、不要な不動産を売却するなど資産を減少させる、金融機関からの借入金を返済して負債を減少させるなど、分母の総資産をスリム化して、資産効率を高める方法があります。
事業全体の収益性と効率性を見る総合的な指標です。
事業全体の利回りですので経営者の感覚で見ることができます。
一方、当期純利益、営業利益、経常利益など、分子に何の利益をもってくるかで、率が変化します。総資産に対して対応する利益は慎重に検討する必要があります。
中小企業の「決算書」の読み方では、中小企業の経営者が自社の決算書の見方を理解して、それを経営に活かせる考え方を紹介していきます。
木曜日の「法人節税策の基礎知識」はお休みしました。
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