21年3月期事業活動計算書「サービス活動収益」の比較 吹田市社会福祉協議会と豊中市社会福祉協議会 ~ 社会福祉協議会[14]
福祉医療機構の「社会福祉法人の財務諸表等電子開示システム」に、吹田市にある社会福祉法人(40法人)の2021年度現況報告書がアップされています。
このうち7月から吹田市社会福祉協議会をとりあげて、その内容を見ています。
今回は
吹田市社会福祉協議会と豊中市社会福祉協議会の21年3月期事業活動計算書「サービス活動収益」の比較
を紹介します。
吹田市の人口は約38万人。隣の豊中市の人口が約40万人です。どちらも北摂地域にあります。いずれも中核市です。
今回は、吹田市社会福祉協議会と豊中市社会福祉協議会の21年3月期法人単位事業活動計算書の中の「サービス活動収益の部」を比較してみていきます。
サービス活動収益とは、その法人の本来の活動による収益をあらわしたものです。サービスを提供して得たお金がサービス活動収益です。
各々の協議会の21年3月期の法人単位事業活動計算書を並べると次のとおりです
このうちサービス活動収益の金額は黄色枠部分です。
吹田社会福祉協議会のサービス活動収益額の合計額は、260,351,491円で、一方、豊中社会福祉協議会のサービス活動収益額の合計額930,273,132円です
このサービス活動収益の内容を見ていきます。
サービス活動収益の内訳は次のとおりです
大きく相違する点は
豊中市社会福祉協議会では、本部で地域包括支援センター事業、中豊島介護サービスセンターでは訪問介護事業や障害者総合支援事業、桜井谷介護サービスセンターで訪問看護事業を実施しています。
吹田社会福祉協議会では2019年3月期まで内本町拠点で行っていた介護事業のサービス活動を廃止しています。その事業は他の社会福祉法人が引き継いでいます。
したがって
豊中市福祉協議会が実施している介護事業などの金額を差し引くと
21年3月期事業活動計算書「サービス活動収益」は次のような数字になります
(出所:社会福祉法人の財務諸表等電子開示システム)
過去の社会福祉協議会の財務に関するブログ記事は次のとおりです。
1 社会福祉法人吹田市社会福祉協議会に対する吹田市の令和2年度外郭団体活動状況評価について
2 社会福祉法人吹田市社会福祉協議会の2021年度の決算(事業活動計算書)について
3 吹田市社会福祉協議会2021年度事業活動計算書のサービス活動収益について
4 吹田市社会福祉協議会2021年度事業活動計算書の「サービス活動外収益」と「特別収益」について
5 吹田市社会福祉協議会2021年度事業活動計算書の「サービス活動費用」について
6 吹田市社会福祉協議会2021年期末の貸借対照表「純資産の部」について
7 吹田市社会福祉協議会の貸借対照表「純資産の部」の推移について
8 吹田市社会福祉協議会の貸借対照表「資産の部」「負債の部」の推移
9 吹田市社会福祉協議会「事業活動計算書」過去4年間の推移について
10 吹田市社会福祉協議会の「サービス活動収益」過去4年間の推移について
11 吹田市社会福祉協議会の「サービス活動費用」過去4年間の推移と人件費率
12 吹田市社会福祉協議会と豊中市社会福祉協議会の21年3月期事業活動計算書
13 吹田市社会福祉協議会と豊中市社会福祉協議会の21年3月期貸借対照表(純資産の部)
「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する」
(ピーター F.ドラッカー)
秋の1日、元気にお過ごしくださいね。
【編集後記】
7月から吹田市社会福祉協議会の決算書をとりあげています。
趣旨は、社会福祉法人の会計に私が不慣れなため、その知識の習得のため、社会福祉法人の代表例として全国にある市区町村社会福祉協議会のうち、身近な吹田市の社会福祉祉協議会を選んだことによります。
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
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