2017.04.06.Thu | 介護事業
第7期介護保険事業計画(2018~2020年度)に反映する地域医療構想とは~大阪府地域医療構想②
地域医療構想とは
高齢化がピークを迎える2025年の医療需要予測に基づき、どれだけの医療を提供できるのかを示す構想。14年に成立した地域医療・介護推進法に基づいて各都道府県が定めます。
地域医療構想が示しているビジョンは、今後の介護保険計画に大きく影響します。
大阪府の地域医療構想は平成28年3月に公表されています(以下「構想」といいます)
構想では、大阪府では2010年の75歳以上の人口は約70万人(+81.3%)増加する。全国平均の+53.5%と比べてきわめて高く、全国第4位の高水準になると、高齢化の進展を予測しています。
構想区域は医療圏域別(8医療圏)に設定
吹田市は、豊能医療圏になります。豊能医療圏は、能勢町、豊能町、箕面市、池田市、豊中市、吹田市の4市2町です。
医療需要・必要病床数の推計
医療圏別に医療需要・必要病床数を推計しています。
また、病床機能報告といって、医療法に基づき毎年度(平成26年~)医療機関は病棟単位で、高度急性期、急性期、回復期、慢性期の4つの医療機能の中から一つずつ選び都道府県に報告する義務があります。
その病床機能報告と必要病床数とを比較検討し、不足する医療機能を検討します。
特に注意したいのは、構想の中の将来あるべき医療提供体制を実現するための施策のうちの「在宅医療の推進」です
構想では、2025年の在宅医療の医療需要を推計しています。医療需要の多い順に、次のようになります。
大阪市 47,983人/日
北河内 20,066人/日
豊 能 18,650人/日
堺 市 18,182人/日
(以下省略)
大阪市医療圏の需要の多さは別格として、豊能医療圏は堺市医療圏より在宅医療の医療需要が多くなっています。
次回以降も、構想の中から介護事業に影響を与える考え方を深掘りしていきます。
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