「ヘルスツーリズム認証」サービスの差別化・高付加価値化を図れ!~ ヘルスケアサービス創出の基本的戦略 NO5
日本総合研究所リサーチ・コンサルティング部門マネジャーである志水武史氏のお話をお伝えします。12回目です。
大阪健康寿命延伸産業創出プラットホーム(略称「OKJP」)の「新規ビジネスプラン創出研究会」に参加しました。そこで同氏が示された点で、私が重要だと考えたことを以下に述べます。
今回はヘルスケアサービス創出の基本的戦略の第5番目を紹介します。
「サービスの差別化・高付加価値化を図れ!」です。
次のような考え方です。 志水氏は、
「費用対効果の提示、サービス認証取得等を通じて、競合サービス・他社との差別化・高付加価値化を図ることが重要です」
例えば、「ヘルスケアサービス分野のサービス認証としては、ヘルスツーリズム認証、アクティブレジャー認証(フィットネス事業者を中心に全国10事業所以上が取得)等があります」と紹介しています。
今回は「ヘルスツーリズム(認証)」を紹介します。
ヘルスツーリズムとは
健康・未病・病気の方、また老人・成人から子供まですべての人々に対し、科学的根拠に基づく健康増進(EBH :Evidence Based Health)を理念に、旅をきっかけに健康増進・維持・回復・疾病予防に寄与するものです。
ヘルスツーリズム認証とは
旅行事業者、ホテル事業者、旅館事業者、温浴事業者、スパ事業者、エステ事業者、タラソテラピー事業者、森林セラピー事業者、野外教育事業者、アウトドアアクティビティ事業者、飲食事業者、医療機関(医行為を除く)、介護・福祉事業者、健康増進施設事業者、マッサージ事業者など地域ヘルスケア事業者が提供するヘルスツーリズムプログラムについて認証するものです。
「サービス品質の見える化」です。
ヘルスツーリズムサービスについては、消費者にとって信頼に足る客観的な指標が存在しないので、国が品質評価を図ることを目指して整備したものです
(図は「ヘルスツーリズムの現状と認証基準について」2016年9月23日:ヘルスツーリズム認証制度委員会特定非営利活動法人日本ヘルスツーリズム振興機構 髙橋伸佳氏)
分かりやすい事例が下図の「熊野健康ウォーキング」
ようするに、経済産業省が公的保険外のヘルスケア産業の創出を図るため、サービスの差別化・高付加価値化の基準として、「サービス。品質の見える化」を整備したものです。
ヘルスケアサービス(介護保険外事業)の新規創出を検討する上で、このプログラムや品質の考え方は参考になると思います。
次回11/16(木)は、ヘルスケアサービス分野でのもう一つのサービス認証である「アクティブレジャーサービスの認証制度」を紹介します。
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「介護事業の基礎知識バージョンアップ編」は、ケアビジネスに関心がある方やこれから介護事業の経営に取り組まれようと考えられている方を対象に、介護事業に関する基本的で重要な事項を紹介する内容にしています。
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