ファーストコールの時に、なんでもかんでも看護師というのは非常に大変~「訪問看護の実態調査結果」(吹田市健康医療部地域医療推進室)
吹田市地域医療推進懇談会で訪問看護のマンパワーについて議論されています。
吹田市地域医療推進懇談会とは
大阪府地域医療構想が策定されたことにより、2次医療圏単位である豊能構想区域において在宅医療に関する懇話会が設置されました。それを受けて、介護保険者である吹田市が、市における在宅医療の推進等の課題解決を検討するために設置したものです。
訪問看護マンパワーについて議論の発端は、「訪問看護の実態調査結果」の中にある、次のような意見です。
「訪問看護のニーズは高まっているのに、人員が集まらず、『きつい』『24時間拘束』『ファーストコール』などのハードルが上がり大変」
これを踏まえて3回目の懇談会で、次のようにファーストコールの現状が説明されています。急変時の対応で診療所医師と訪問看護師のどちらが対応するか?という質問が出て、
委員
「(省略)明らかに急変の場合でも、行っても仕方がない場合には電話で判断ですし、待てるけれども、状態見てから判断したい場合には行ってもらう場合や、自分で行く場合もあります。最終的な看取りのときに急変したら、誰もいかないわけにもいかないし、誰が行くのかということじゃないのですかね。」
事務局
「議論はファーストコールの時に、なんでもかんでも看護師というのは非常に大変でという事例もあるというのであったかと思うのですが。」
委員
「ファーストコールについては、行っていただけるとありがたいのですが、そこらへんは話し合って、急変の患者をどう対応するのかに関わってくるところで、電話だけで救急車呼んでもらう場合もあるでしょうし、結局、すぐに救急車を呼んで急性期病院というわけではないけれども、誰か見に行った方が良いときにどうするかということですよね。医師の立場としては、最初に見ておいてもらって、家族ではなく看護師が見たバイタルなどの情報をもとに指示をしたいという気持ちがあって、呼ばれて誰か行くというのは対応の原則ですからということですよね。」
「ただ、マンパワーのこともあるし、マンパワーがあって行っていただけるとありがたいですし、現実問題としてどうなのかというと、いわゆる数の問題は医師もそうですが、訪問看護師も増えないとしんどいのではないでしょうか。」
今後、訪問看護師のマンパワー確保のため、潜在看護師を発掘する取り組みをどうするか?が課題ですね。
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