事業を始めた個人が、青色事業専従者に給与を支払うこととなったときの手続き ~ 確定申告で間違いやすい項目②
12月から、木曜日は確定申告で間違いやすい項目をとりあげて紹介します。
ぜひ、年末調整や確定申告する際に参考にしてください。
今年開業された事業主からご質問がありました。その事例を紹介します。
開業年「青色事業専従者給与に関する届出書」を提出する場合の提出期限について
です。
開業年に青色申告で申告したい場合は
「所得税の青色申告承認申請書」を納税地の所轄税務署長に提出します。
提出期限は次のとおりです。
■開業の日が1月1日~1月15日までの場合: 3月15日まで
■開業の日が1月16日以降の場合: 開業の日から2か月以内
(たとえば、開業日が6/1であれば8/1です。)
青色申告を選択して、そして青色事業専従者給与を支払う場合は
「青色事業専従者給与に関する届出書」を納税地の所轄税務署長に提出します。
提出期限は、上の「所得税の青色申告承認申請書」と同じです。
したがって、開業時に青色事業専従者給与を支払うことが決まっている場合は、申請書と同時に提出します
提出期限は次のとおりです。
■開業の日が1月1日~1月15日までの場合: 3月15日まで
■開業の日が1月16日以降の場合※: 開業日から2か月以内
※その年1月16日まで不動産所得・事業所得・山林所得のいずれも行っていない方が、1月16日以後に新たに事業を開始した場合です。
では、開業年で次のような場合はどうでしょうか?
開業後、青色申告承認申請書を提出済み。その後、開業年の年の中途に、専従者に給与を支払うことになった場合です。
その際には「青色事業専従者給与に関する届出書」の提出期限は、新たに専従者を有することになった日から2月以内です。
届出書には、支給しようとする月給と賞与の金額を記載します。
注意すべきポイントは次の3つです
①実際に支給した金額は、税務署長に届け出た金額の範囲内である必要があります。
②記載した金額を超える場合は、別途「青色事業専従者給与に関する変更届出書」を提出する必要があります。
③記載した金額の範囲内であっても、働いた職務の内容の対価として相当なものでなければなりません。
個人で事業を始めたときの必要な届け出は次のとおりです。
(出所:パンフレット「暮らしの税情報」(令和元年度版))
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)
Every day is a new day!
冬の1日を元気にお過ごしください。
木曜日は、法人税の記事を掲載していましたが、しばらく確定申告の記事を掲載します。
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確定申告で間違いやすい項目
① 妻が契約者になっている生命保険の保険料、生命保険料控除の対象となりますか?
「土地の無償返還に関する届出書」とは何ですか?
② 土地の無償返還に関する届出書とは、借地権の認定課税を避ける方法です
③「土地の無償返還に関する届出書」が提出されている場合の借地権の評価
④ 土地の無償返還届出書が提出されている場合の課税関係のまとめ
⑤「土地の無償返還に関する届出書」を提出することができない場合
⑥ 土地賃貸借の同族関係者間(個人×法人)の地代課税の考え方
⑧ 借地上の「建物の取り壊し費用」は、借地権の取得価額に含めます
⑨ 無償で借地権を返還した場合(個人地主×法人借地人)の取扱い
⑩ 土地の無償返還に関する届出書を提出した後も、税法以外の法律に注意します
⑬ 貸し付けた土地に小規模宅地等の特例を適用した場合と適用できなかった場合
⑭ 小規模宅地の特例の適用受けることができる「特定同族会社事業用宅地等」とは
⑯ 小規模宅地等の特例を受ける「貸付事業用宅地等」の税額軽減の具体例
⑰ 個人の土地の上にある建物を、法人が保有する方式(建物保有方式)
⑱ 賃貸建物を法人に売却するとき、建物の時価と消費税に注意します
⑲ 建物保有方式において個人が賃貸建物を法人に売却するとき税務上注意すべきこと
木曜日は「知っておきたい法人節税策の基礎知識」を載せています
・飲食費のうち、会議費・交際費・福利厚生費として認められるもの
・退職金が節税につながる三つのメリット。税制上大変優遇されています
・消費税、持ち帰り(テイクアウト)と店内飲食の税込価格を一律にする方法
・貸倒引当金~一定の要件をみたせば債権の50%を経費計上できます
・保険契約は出口を考える。解約時に保険金収入を退職金で打ち消す
・2年しばり(継続適用)の「消費税の選択届出書」には注意します
・消費税の課税売上割合が95%未満の場合は、納税額が増えます
・消費税「個別対応方式」がいいのか「一括比例配分方式」がいいのか?
・資格取得や免許取得などの研修費用や技能習得費は会社経費にします
・費用?減価償却?資産を買ったときは請求書の中身を確認します
・法人税と所得税の税率の比較から、オーナー企業の役員報酬額を考えます
・従業員の退職金を事業年度ごとに損金にする「中小企業退職金共済」
・これからの長期平準定期保険の取扱いおよび改正後で全額損金算入のもの
・最高解約返戻率50%超の保険は、保険料の一部を資産計上します
・法人が支払う第三分野保険の保険料の取扱いが変更されています
・法人契約の個人年金保険の取扱い。資産になるケースと損金になるケース
同族会社とその役員間の税務ルール」を紹介しています。
http://www.y-itax.com/category/houjin/
あてはまる事例を参考にしてくださいね。
土地貸借の税務ルール
・「会社が、社長から土地を借りる」と税金の問題が発生します」はこちら(1/24)
・「会社が権利金を支払うケース」はこちら(1/31)
・「会社が相当の地代を支払うケース」はこちら(2/7)
・「権利金に代えて、相当の地代に満たない地代を支払うケース」はこちら(2/21)
・「無償返還に関する届出書を提出すると認定課税は行われません」はこちら(2/28)
土地売買の税務ルール
・「会社が社長から土地を買う。その時の時価をどう算定するか」はこちら(12/13)
・「会社が社長から土地を買う。社長と会社の税金はどうなりますか?」はこちら(12/20)
・「会社が、社長から低額で土地を買うと税金の問題が発生します」はこちら(12/27)
・「会社が、社長から高額で土地を買うと…」はこちら(1/3)
・「社長が、会社から低い価額で土地を買うと…」はこちら(1/10)
・「社長が、会社から時価より高い価額で土地を買うと…」とはこちら(1/17)
建物貸借の税務ルール
・「会社が社長から建物を借りる」はこちら(10/11)
・「会社が社長から建物を借りる、社長の税金」はこちら(10/18)
・「社長が会社から建物を借りる、家賃のルール」はこちら(10/25)
・「社長が会社から建物を借りる、低額家賃の場合」はこちら(11/1)
金銭貸借の税務ルール
・「会社が社長からお金を借りる」はこちら(11/8)
・「会社が社長からお金を借りる、高金利の場合」はこちら(11/15)
・「会社が社長からお金を借りる、無利息の場合」はこちら(11/22)
・「社長が会社からお金を借りる」はこちら(11/29)
・「社長が会社からお金を借りる、無利息の場合」はこちら(12/6)
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
・月曜日は「開業の基礎知識~創業者のクラウド会計」
・火曜日は「平成31年度介護報酬改定の重要事項」
・水曜日は「消費税」
・木曜日は「知っておきたい法人節税策の基礎知識」
・金曜日は「相続税ついてわかりやすく!」
・土曜日は「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方」
・日曜日は特にテーマを決めずに書いてます
免責
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