介護職に必要な機能・能力・キャリアパスのキーワードは「多職種によるチームケアの推進」~ 2025年に向けた介護人材の確保④
社会保障審議会の福祉部会福祉人材確保専門委員会は、「2025年に向けた介護人材確保の具体的な方策について」という資料で、介護分野における総合的な人材確保方策を取りまとめています。
それを踏まえて、同委員会は平成29年に
介護人材に求められる機能の明確化とキャリアパスの実現に向けて
で限られた人材のより有効な活用を図るため、介護現場の中核を担う介護福祉士の役割について方策を取りまとめています。
まず、介護事業所における管理者の認識を踏まえて。介護職に必要される機能と能力を指し示しています。
介護事業所における管理者の現状認識とは
①専門性を持つ介護福祉士は、次のような業務に対して従事することが求められています。
■認知症の周辺症状のある利用者やターミナルケアが必要な利用者など特定の利用者への対応
■介護過程の展開におけるアセスメントや介護計画の作成・見直し
■他の専門職種や外部の機関・事業所からの情報収集、より良いケア方法の提案など
②リーダーの介護職には次のような能力が求められます。
■介護職の方向性を統合できる能力や介護職を教育・指導することができる能力
■個々の介護職の適性に応じた業務を与えることができる能力
しかし、それらの能力を十分に発揮できているとは言えないのが現状です
(この中で「方向性を統合」という意味が、勉強不足のため理解できていません。)
介護職の育成に取り組んでいる介護事業所の特徴とは
介護職の指導・育成や介護過程の展開の重視、キャリアパスの構築などに取り組んでいる事業所では、次のような特徴があります。
■自立支援の考え方や観察のポイントを徹底するため、サービス提供責任者等のリーダー的な者が同行して、観察のポイントや心身のアセスメント(できることの見極め)を現場で指導しています。
■職員間のケア内容を統一するためのミニカンファレンスや、ケアマネジャーへの情報提供など、多職種との連携による重度化予防を重視したケアの実践をしています。
■介護職のグループによるケアの実践では、リーダーの力量が大きく影響するため、その
役割と求められる能力を明確化し、キャリアパスの内容に反映しています。
このような介護現場の実態を踏まえると、同委員会は
「業務内容に応じた各人材層の役割・機能に着目するのではなく、多職種によるチームケアを推進する上で介護人材に求められる機能や必要な能力、キャリアパス」を明確化する必要があるとしています。
さらに、キャリアを積んだ介護福祉士の役割が重要となります
■利用者の多様なニーズに対応できるよう、介護職のグループによるケアを推進していくにあたっては、その中でリーダーの役割を担う者が重要となります。
■介護福祉士の中でも一定のキャリアを積んだ(知識・技術を修得した)介護福祉士がその役割を担うべき者として位置づけられます。
(出所:平成29年10月4日 同委員会資料「介護人材に求められる機能の明確化とキャリアパスの実現に向けて」)
Every day is a new day!
春の1日を元気でお過ごしください。
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トップ画像は「容保桜」です。かなり薄い、そして淡いピンク色です。
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火曜日は「介護事業の基礎知識~平成30年度介護報酬改定」として記事を紹介しています。
ブログ記事は
http://www.y-itax.com/category/kaigo/
2025年に向けた介護人材の確保~介護人材確保の具体的な方策
③ なぜ、介護職は働き続けるためのキャリアパスの構築ができないのか?
平成31年度の介護報酬改定(2019年10月実施)
② 高額対応投資
⑪ 新処遇改善加算の「10年以上8万円」と「事務所内での配分」の議論
⑬ 介護給付費分会での「新しい処遇改善加算の取得要件」についての意見
平成30年度
「有料老人ホームなど特定施設入居者生活介護」の介護報酬改定は次のとおりです。
① 「新しい住宅セーフティネット法」が10月25日から施行されています
④ 有料老人ホームなど基本報酬の引上げを抑え、医療連携に新加算
⑩ ショートステイ特定施設入居者生活介護の利用者数の上限見直し
⑫ スプリンクラー設置義務の経過措置は平成30年3月31日に終了
「通所介護」の重要事項は次のとおり。
⑤ 「栄養改善加算」外部との連携で管理栄養士を配置した場合にも算定可能
⑥ 共生型生活介護など介護と障害福祉の両方で共生型サービスが始まっています。
⑧ 障害福祉サービス事業所が要介護者にサービスを提供する場合
「認知症対応型共同生活介護」重要事項は次のとおり
「介護老人保健施設」重要事項は次のとおり
① 類型が大きく見直されました。在宅復帰・在宅療養支援等指標が導入。
② 介護老人保健施設の役割は在宅復帰・在宅療養支援。基本報酬体系が大幅に見直し
③ 在宅復帰率が低くても在宅復帰・在宅療養支援機能加算Ⅰを算定し「加算型」で増収
「訪問看護」重要事項は次のとおり
① 基本報酬の見直しで要支援者向けの報酬体系を新設。リハビリ職の訪問が報酬減。
② 訪問看護ステーションにおける理学療法士等による訪問の見直し
③ 中重度者対応やターミナルケア促進するため看取りや24時間対応を評価します
④ 複数名訪問加算〝複数名による訪問看護に係る加算の実施者の見直し〟
「居宅介護支援」重要事項は次のとおり
② 入院時情報連携加算(Ⅰ:月200単位、Ⅱ:月100単位)の見直し
③ ケアプラン初回作成の手間が評価された退院・退所加算の見直し
⑤ 改定の目玉 医療・介護連携を促進する観点で新設された特定事業所加算Ⅳ
⑥ 主任ケアマネジャーであることを管理者要件とする管理要件の見直し
「訪問介護サービス」重要事項は次のとおり
⑥ 訪問回数の多いケアプランは市町村に提出し、地域ケア会議で検討を義務付け。
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
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