消費税10%引き上げ後に贈与する場合がトクな場合 ~ 住宅取得等資金の贈与税の非課税 誤りやすい事例⑥
日曜日は〝贈与税をわかりやすく〟です。
「住宅取得等のための金銭の贈与の特例」で誤りやすい事例をとりあげて、非課税の特例の適用を受けることができるかどうかを紹介しています。
今年の10月から消費税が8%から10%に上がる予定です。
増税前に資金を贈与してもらってマイホームを購入する予定の方もおられるかもしれません。
しかし消費税増税後の方が有利なケースがあります
増税後、住宅取得資金の贈与の「非課税枠」が大きくなるからです
■通常の住宅で
非課税枠 700万円 → 2,500万円
■省エネ住宅で
非課税枠 1,200万円 → 3,000万円
消費税が10%である場合、非課税枠は次のとおりです
消費税が8%である場合の非課税枠(現行)
具体例で計算しますと
■建物価格2,000万円、土地価格2,500万円の一戸建てを購入(省エネ住宅に該当)
■父親から3,000万円の資金の贈与を受けます。
■土地の購入には消費税はかかりません。
消費税8%時に取得して入居した場合
①贈与税の負担
ⅰ 3,000万円-非課税1,200万円=1,800万円
ⅱ (1,800万円-110万円)×45%-265万円=約500万円
②消費税の負担 2,000万円×8%=160万円
③贈与税・消費税の負担合計 660万円=①+②
消費税10%時に取得して入居した場合
①贈与税の負担
3,000万円-非課税3,000万円=ゼロ
②消費税の負担 2,000万円×10%=200万円
③贈与税・消費税の負担合計 200万円=①+②
このケースでは8%時の際の税負担は660万円、10%時の税負担は200万円です。
消費税10%に引き上げ時の方が、資金贈与してマイホームを購入した方がかなり有利です
単純なケースで比較しましたが、そのほか「住宅ローン控除」や「すまい給付金」なども、消費税10%時の方が有利になっています。
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春の1日を朗らかにお過ごしください。
贈与税や将来の相続の問題のご相談をお伺いしております。
問題をお伺いしたうえで、税務の専門家として、丁寧にアドバイスさせていただきます。
住宅取得等資金の贈与税の非課税 誤りやすい事例
① 資金の贈与を受けたが、翌年の3月15日までに家に住めない
④ 住宅ローン控除と併用可能ですが、贈与部分は適用できません
贈与税をわかりやすく
① 贈与税がかかる場合~親子間、夫婦間でも贈与税はかかります。
③ 贈与する前にいったいどれくらいの贈与税がかかるのか知っておく必要があります。
④ 相続時精算課税は相続税のかからない親の場合にはベストな贈与です。
⑤ 共働きの夫婦が住宅購入した場合、購入資金の負担割合で所有権登記をして下さい。
⑥ 離婚して財産をもらったとき、贈与税がかかる場合があります。
⑧ 贈与税がかかる生命保険金、もらったつもりがないのにかかる贈与税。
⑨ 親族間で低額で土地を譲り受けたとき、贈与税がかかります。
⑪ 借金付きの贈与は、やってはいけないし、もらってもいけません。
⑫ 贈与税の申告と納付はどうやるの?払うのは誰?いつ払うの?
⑬ 親の土地に子どもが家を建てたときに知っておきたい税金のこと
⑮ 親の借地に子どもが家を建てたときに知っておきたい税金のこと
⑯ 父親名義の建物に子どもが増築したとき、贈与税が課税されます
⑰ 親名義の建物に子どもが増築したとき、増築前の家屋の名義を子どもに変更する
⑳ 相続時精算課税は、贈与財産の種類・金額・贈与回数を問いません
㉓ 相続時精算課税の特例。住宅取得等資金の贈与の非課税と併せて適用可能
㉔ 相続時精算課税と住宅取得等資金の贈与の特例の両方活用時の3つのポイント
㉕ 住宅取得等資金とそれ以外の財産を同一年中に贈与されたとき(相続時精算課税)
㉖ 住宅取得等資金で取得した家屋に居住できないとき(相続時精算課税)
㉘ 相続時精算課税を選択した場合の「相続税の申告義務」と贈与時4つのポイント
㉙ 贈与者が贈与した年の中途に死亡した場合の「相続時精算課税の選択」
㉛ 精算課税を選択する場合の手続きのポイントと贈与税申告書に添付する書類
㉜ 贈与の年に贈与者が死亡した場合、贈与税申告と相続税申告の考え方
贈与税で誤りやすい事例
① 自宅の贈与を受け、その後離婚。特例の適用は受けられますか?
② 父親の土地に、子供の私が自宅を建てて住みます。問題はありますか?
④ 父親が借地している土地の底地を、息子の私が買い取りました。
毎年こどもや孫に110万円を贈与するときに、気をつけておきたいこと
⑦ 贈与契約書が必要です。
⑪ 贈与税の申告は必要ありませんが、トラブルを生じさせない取扱いとして。
⑫ 親名義の住宅を子の資金で増築等リフォームした場合~住宅ローン控除は使えませんか?
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
・月曜日は「開業の基礎知識~創業者のクラウド会計」
・火曜日は「平成30年度介護報酬改定の重要事項」
・水曜日は「新事業承継税制特例のポイント解説」
・木曜日は「法人節税策の基礎知識」
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・日曜日は「贈与税をわかりやすく!」
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