プライベートの支払いや生活費を支払った場合の記帳方法 ~ 創業者のクラウド会計freee⑱
個人事業主が事業用の通帳や現金から、生活費を引き出したり、プライベートのものを購入して支払う場合があります。そのような場合の記帳を紹介します。
事業用の現金やfreeeに登録した銀行口座・カードから支払った場合
事業用の口座からプライベートの支払をした場合、勘定科目は「事業主貸(ジギョウヌシカシ)」になります(日常生活では使わない言葉です)。
プライベートな自分に、事業主の自分がお金を「貸している」というふうに考えます。
「貸(かし)」という意味は、主語が「事業主」として考えれば、わかり易いかもしれません。
反対に、事業用の口座にプライベート資金の入金があった場合には、事業主がプライベートな自分からお金を借りたと考えます。
このケースは「事業主借(ジギョウヌシカリ)」とします。
「借(かり)」という意味は、主語が「事業主」として考えれば良いわけです。
次のような支出は、すべて「事業主貸」を勘定科目とします
■事業の売上として得た現金を自分の生活費に充てた(決済口座:現金)
■事業用のクレジットカードで、プライベート用のものを購入した(決済口座:クレジットカード)
■事業用の銀行口座から、生活費を引き出した(決済口座:銀行口座)
社会保険料、所得税、住民税、医療費の支払も、「事業主貸」を勘定科目とします
これらは事業主の事業に対する経費と考えません。
これらはすべて、プライベートの個人が負担するものと考えます。
つまり、これらの支出は事業上の必要経費ではありません。
反対に、プライベートの現金や、freeeに登録していない銀行・カードから支払った場合
この場合、プライベートのお金でプライベートの支払いを行ったことになり、事業とは一切関係のないお金の動きになります。
事業に対する取引外ですので、登録は不要です。
freeeに登録していないプライベートな預金通帳から事業用の経費を支払った場合
■次のように登録します
例:事業で使うコピー用紙を購入したが、事業用の資金を手元に持っていなかったため、プライベートの財布から現金で支払った。
1[取引]→[取引を登録]をクリックします。
2 口座を「プライベート資金」にして取引を登録します。こうすることで、プライベートの資金で支払った取引ということが記録されます。
(出所:画像はfreeeヘルプセンターマニュアル)
個人事業主が事業用の通帳や現金から、生活費を引き出したり、プライベートのものを購入して支払う場合があります。また、その反対の支払があります。
最初のうちは、記帳に戸惑うことが多いと思います。
ゆっくり考えれば難しいことはありませんので、正確な記帳を心がけてください。
間違いの記帳を修正する方が時間がかかります。
Every day is a new day!
秋の1日を元気にお過ごしください。
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