「新事業承継税制」特例のポイント解説㉕~子会社が上場企業や風俗営業会社等の場合は適用を受けられません
水曜日は「新事業承継税制」をわかりやすく紹介しています。
新事業承継税制の適用を受けるには、承継会社に認定要件がありました。
くわえて、さらに次の要件があります。
「特定特別関係会社が上場会社等、大会社または風俗営業会社に該当しないこと」です
たとえば、認定会社が支配する子会社などが上場会社等、大会社または風俗営業会社に該当すれば認定をうけることができません。
また、代表者(後継者)が認定会社とは別に経営する会社が上場会社等、大会社または風俗営業会社に該当すれば認定をうけることはできません。
「特定特別関係会社」とは、次の者によりその総株主議決権数の過半数を保有される会社をいいます
①認定会社
②代表者
③代表者と生計を一にする親族
④代表者の内縁者等
⑤次にかかげる会社
ア②から④により議決権の50%超を保有されている会社
イ②から④およびこれとアの関係がある会社により議決権50%超を保有されている会社
ウ②から④およびこれとアまたはイの関係がある会社により議決権50%超を保有されている会社
「特定特別関係会社」具体例で考えると分かりやすいです。
次のような会社です。
■認定会社が支配する子会社・孫会社
■代表者が経営する会社
■配偶者が経営する会社
■代表者と同居している(生計一の)兄弟などの親族が経営する会社
(出所:FIC「事業承継」パンフレット)
このように、制度の適用を受けようとする会社(認定会社)以外にも、その会社や代表者等と関係する会社に適用の是非に関するチェックが入っています。
この税制が中小企業の事業承継を進めるためのものという理由から、こうしたシバリが設けられています。
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)
Every day is a new day!
秋の1日を元気にお過ごしくださいね。
水曜日は「新事業承継税制」を紹介しています。
http://www.y-itax.com/category/shokei/
「新事業承継税制」特例のポイント解説
③ 非上場株式等の贈与税等の納税猶予及び免除~新旧制度の比較
⑤ 非上場株式等の贈与税の納税猶予を受けるための手続(その2)~贈与税申告の後
⑧ 新事業承継税制は中小企業の株式を贈与相続により移転する際に活用します。
⑨ 新事業承継税制の利用により、いくら相続税が猶予・免税になるのか?
⑩ 贈与税の納税猶予からはじめた場合の「新事業承継税制の全体像イメージ」
⑪ 贈与税の納税猶予からスタートした場合に先代経営者に相続が発生した時の取扱い
⑰ 代表権がない先代経営者の配偶者が適用を受けられないケース
⑱ 先代経営者が持株会社の代表権を有したことがなかったケース
事業承継・税理士の視点
④ 「誰に事業を承継させるのか?」~親族内承継、従業員承継、M&A
「同族会社とその役員間の税務ルール」を紹介しています。
http://www.y-itax.com/category/houjin/
あてはまる事例を参考にしてくださいね。
土地貸借の税務ルール
・「会社が、社長から土地を借りる」と税金の問題が発生します」はこちら(1/24)
・「会社が権利金を支払うケース」はこちら(1/31)
・「会社が相当の地代を支払うケース」はこちら(2/7)
・「権利金に代えて、相当の地代に満たない地代を支払うケース」はこちら(2/21)
・「無償返還に関する届出書を提出すると認定課税は行われません」はこちら(2/28)
土地売買の税務ルール
・「会社が社長から土地を買う。その時の時価をどう算定するか」はこちら(12/13)
・「会社が社長から土地を買う。社長と会社の税金はどうなりますか?」はこちら(12/20)
・「会社が、社長から低額で土地を買うと税金の問題が発生します」はこちら(12/27)
・「会社が、社長から高額で土地を買うと…」はこちら(1/3)
・「社長が、会社から低い価額で土地を買うと…」はこちら(1/10)
・「社長が、会社から時価より高い価額で土地を買うと…」とはこちら(1/17)
建物貸借の税務ルール
・「会社が社長から建物を借りる」はこちら(10/11)
・「会社が社長から建物を借りる、社長の税金」はこちら(10/18)
・「社長が会社から建物を借りる、家賃のルール」はこちら(10/25)
・「社長が会社から建物を借りる、低額家賃の場合」はこちら(11/1)
金銭貸借の税務ルール
・「会社が社長からお金を借りる」はこちら(11/8)
・「会社が社長からお金を借りる、高金利の場合」はこちら(11/15)
・「会社が社長からお金を借りる、無利息の場合」はこちら(11/22)
・「社長が会社からお金を借りる」はこちら(11/29)
・「社長が会社からお金を借りる、無利息の場合」はこちら(12/6)
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
・月曜日は「開業の基礎知識~創業者のクラウド会計」
・火曜日は「平成30年度介護報酬改定の重要事項」
・水曜日は「新事業承継税制」特例のポイント解説
・木曜日は「法人節税策の基礎知識【創業者向け】」
・金曜日は「相続税ついてわかりやすく!」
・土曜日は「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方」
・日曜日は「贈与税をわかりやすく!」
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