経理は、社長自らが実行しないといけない仕事ではありません。会社にとっては必要ですが。
経理は会社にとって必要なことですが、社長がすべきことではないと思っています
経理・財務分野において社長がすべきことは、「お金の動きを通して会社の状態を把握し、経営をコントロールする」ことです。(「起業の技術」浜口隆則、245頁)社長は、経営をコントロールする視点から,お金の動きを理解すればよいと思っています。
借方や貸方を理解し、決算書を作成することはプロに任せた方がよいと思っています。
ほどんどの方は、数字や決算書は苦手だと思います。苦手な分野では無理はしない方がよいと思います。すべての分野に通じることは、すばらしいことだと思いますが、経営者は財務のプロになる必要はありません。経営のプロであればよいのですから。決算書が分からなければ、分かっている者に聞けばよいと思っています。「素直」は大事なキーワードですね。
しかし、最初のうちは次のことに興味を持って頂きたいと思っています
①現金預金残高 ②粗利益 ③資金繰(キャッシュフロー)です。 あたりまえですが、経営の結果が数字に出ますので、数字が悪いと決算書を見たくなるのは仕方ありません。しかし、その数字を踏まえて、これからの営業活動を考えていく必要があります。数字を無視して将来の経営はできないですよね。
多くの経理本が出版されています、
写真に掲げた書籍は、それぞれ別の題名がついていますが、基本的は考え方は同じです。西順一郎さんの「戦略会計」をベースにしています。その考え方の中で、利益を出すための売り上げはいくらか?(粗利率)という発想は大変重要で参考になります。
「人事屋が書いた経理の本」は、1978年の発行です
時の経過とは関係なく、現在でも十分通用する内容の本です。「日の下に新しききものなし」といわれるように、経理や会計の分野でも、原理・原則は変わりません。しかし、変わっているものは沢山あります。変わらないものと変わっていくもの。その違いを把握することはやはり難しいですが、面白い?