どういう場合に「自動で経理」から「無視」の処理をするのでしょうか?~ クラウド会計freee[253]

「創業者のクラウド会計」の記事です。
「無視」の処理についてのご照会がありました。
今回は
1件の資金移動に対して2つの明細(振替元の出金明細と振替先の入金明細)があるからです
を紹介します。
「無視」の処理の対象となるのは限られています。次の取引が無視の対象となります
① freeeで記帳する会計期間より前の日付の明細
② freeeに同期している銀行間で資金移動した際の明細(理由は、1回の「口座振替」に対し、振替元と振替先 双方の明細が取り込まれてしまうため、重複した方の明細を登録しないために「無視」が必要となるためです。)
一方、プライベートの収支の明細は「無視」の対象にはなりませんので注意します
<参考>
「無視」の処理をすることによる効果とは
つまり、明細を「無視」することで、会計データとして反映されません。重複した方の明細を登録しないことになります。
たとえば「自動で経理」から記帳する場合で口座を同期しているケースで「無視」する場合
Q:
3月1日に「freee銀行」から「つばめ銀行」へ200,000円の振込を行なった
① 振替元口座:freee銀行(freeeに口座登録・同期設定済み)つばめ銀行へ振込を行なった旨の出金明細が取り込まれている。
② 振替先口座:つばめ銀行(freeeに口座登録・同期設定済み)freee銀行から振込があった旨の入金明細が取り込まれている。
③ 資金移動の金額 200,000円(振込に際して手数料等はかからなかった)
A:
① [取引]メニュー → [自動で経理]をクリックします。
② 振替元(「freee銀行」) 明細の色付き部分 または [詳細]ボタンをクリックします。

③ 明細の詳細画面が表示されます。画面上部の[口座振替・カード引き落とし]タブをクリックします。「振替先口座」として「つばめ銀行」を選択します。

④ [登録(Ctrl + Enter)]ボタンをクリックして登録を完了します。
⑤ 銀行口座間等での口座振替において、振替先(「つばめ銀行」) 明細も取り込まれています。明細右側の[▼]ボタン→[明細を無視]をクリックします。

片方の明細を「無視」するのはなぜですか?
1件の資金移動に対しては、2つの明細(振替元の出金明細と振替先の入金明細)が存在します。
片方の明細で「口座振替」を登録後、もう一方の明細でも同内容の「口座振替」を登録すると、重複した2件分の「口座振替」が登録されてしまいます。
このため、片方の明細は(「口座振替が登録不要である」という意味で)「無視」する必要があります。
(出所:freeeヘルプセンター マニュアル)
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)
Every day is a new day!
冬の1日を元気でお過ごしください。
[編集後記]
消費税の記事はお休みしました。
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・「公益信託」
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