井上寧(やすし)税理士事務所井上寧(やすし)税理士事務所

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2024.10.11.Fri | 公益信託

公益信託「くまもと21ファンド」とは?~ 公益信託[18]




公益信託の記事を掲載します。






地方公共団体が公益信託を利用するひとつの事例「くまもと21ファンド」について






を紹介します。




公益信託「くまもと21ファンド」とは?




1989年に熊本県が設立し、三井住友銀行が受託し運営を行っている公益信託です。

熊本県内で活動する民間団体の文化振興、国際交流、地域間交流活動を支援するための助成制度です。




熊本県の財務諸表によると




公益信託くまもと21ファンドの資産は2021年度末時点で1,956百万円(約19億5,600万円)となっています。




助成の概要は




年間助成総額:2,500万円

助成金額:1件あたり上限200万円、助成対象事業費の1/2以内




助成の対象事業は次のとおりです









熊本県が公益信託の手法を選択したのは次の理由からです




「通常、地方公共団体が出捐して公益活動を行う場合、条例による基金、公益法人、公益信託などいくつかの方法があるが、21ファンドが公益信託を公益活動の主体として選択したのは、民間の自由なアイディアや活力を最大限に生かすためだという。


  つまり、事業主体が行政である条例による基金よりも、公益法人や公益信託が適しており、助成金の給付を効率よくやるためには、法人化するよりも、公益信託のほうが良いからと判断したためであるという。」




(出所:「公益信託の理論と実務」158頁、田中實編、有斐閣)







地方公共団体が公益信託を利用するひとつの事例です。







「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。」

(ピーター F.ドラッカー)

寒露の1日、朗らかにお過ごしくださいね。







[編集後記]





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