簡易課税を選択している事業者が「2割特例」を適用した場合の申告書の作成手順 ~ インボイス制度 消費税[532]
消費税の記事を掲載します。
「第一表(簡易課税用)」および「第二表」「付表6」を作成して申告します
を紹介します。
申告書の作成の手続は次のとおりです
たとえば
■ ソフトウェアの制作業を営む個人事業者です。
■ 令和5年分の所得は、すべて標準税率適用分の課税取引です。
■ 令和5年10月からインボイス発行事業者として登録を受けました。
■ これまでは消費税の免税事業者。基準期間である令和3年分の課税売上高は8,321,760円です
■ 税込経理方式により記帳。
■ 売上げの値引きは次のとおりです。
令和5年9月30日まで35,900円、10月1日以後は64,300円。
■ 令和5年分の所得税の決算額は次のとおりです。
付表6を作成していきます
ポイントはインボイスの登録を受けてからの期間分(10/1~12/31)です。
つまり、1年分ではなく10月から12月までの分の売上金額2,099,120円が課税対象となります。
手順は、次のとおりです。
Step1 課税売上げの計算 → Step2 課税標準額を計算 → 3 消費税額を計算
付表6の返還等対価(売上げの値引き)に係る税額を計算します
step6の80%を掛けるところがポイントです。
手順は、次のとおりです。
Step4 返還等対価に係る税額を計算 → Step5 控除対象仕入税額の基礎となる消費税額の計算 → Step6 特別控除税額の計算
次に「第二表」を作成します
最後に「第一表(簡易課税用)」を作成します
「第1表」の作成のポイントは次の3つです
1 業種に応じて事業区分する必要はありません
2 税額控除に係る経過措置の摘要欄に「◯」をします
3 ⑮欄は記載不要です
(出所:2割特例用消費税及び地方消費税の確定申告の手引き)
「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。」
(ピーター F.ドラッカー)
冬の1日、朗らかにお過ごしくださいね。
[編集後記]
ブログは、曜日によりテーマを決めて書いております。
現在は、消費税の記事を取り上げて、月曜日~金曜日に記事を書いております。
・「贈与や相続・譲渡など資産税」または「確定申告などの所得税」
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