ローカルベンチマークの「商流把握」「業務フロー図」は自社のビジネスモデル俯瞰図です ~ 中小企業の「決算書」の読み方[65]
「経理・会計」の記事です。
今回は
「商流」とは、自社が商品や製品、サービスを顧客に提供するまでの一連の流れを整理したもの 「業務フロー図」とは自社内部のバリューチェーンを図式化したものです
を紹介します。
ロカベンは財務情報と非財務情報の2つの側面から
経営者と金融機関などが同じ目線で対話を深める入口となることを目的としています。
財務分析だけでなく、業務フロー・商流や経営者、事業、外部環境・関係者、内部管理体制など非財務情報も含めて経営全般を俯瞰することができます。
具体的にはローカルベンチマークは次の3枚組シートです
①「6つの指標」(財務)
②「商流・業務フロー」(非財務)
③「4つの視点シート」(非財務)
今回、紹介する②の「商流」とは次のようなものです
たとえば、レンズの製造業の有限会社比企オプティクスの商流です。
飲食業であれば「商流」は次のようなものになります。
(出所:中小企業庁「早期経営改善計画策定支援事業」 見本資料)
つまり取引先の取引理由や顧客の来店理由を整理して、どのような流れで顧客提供価値※が生み出されているかを知る・整理するためのシートです。
次に「業務フロー」とは次のようなものになります
たとえば、次の業務フローはレンズ製造業の有限会社 比企オプティクスの業務フローです。
つまり、自社が提供している製品・商品・サービスが、自社の中でどのようなプロセスを経て提供されているかを整理するものです
それぞれの業務の中でどのような工夫やこだわり(差別化ポイント)があるのかについて自問して、自社の強みや強みの基となるポイントを発見するシートです。
※ 顧客提供価値とは
顧客は製品・商品・サービスそのものを買っているのではなく、買ったことにより「何か」を実現したい。「商品やサービスを通してお客様が感じる利便性・幸福感はどのようなものか?」というもの。言い換えると、「自社は何のために存在しているのか?」に対する自社の答えです。(出所:ローカルベンチマークガイドブック企業編)
(出所:経済産業省ローカルベンチマークHP)
「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。」
(ピーター F.ドラッカー)
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