2022.04.24.Sun | 経理・会計
売掛金残高がマイナス残高になっていませんか?前受金の振替忘れの防止策について ~ 中小企業の「決算書」の読み方[52]
「経理・会計」の記事です。
今回は
日常の取引に前受金が滅多に発生しない場合、前受金を売上に振替忘れてしまうとういうようなことが生じます
を紹介します。
売掛金残高がマイナスになっていないか?確認してくださいね。売掛金のマイナスはおかしいです
計算ミスのほかに、マイナス残高になる理由は次のとおりです。
■ 前受金があった際に売掛金の減少として処理してしまった。
■ そもそも売上高の計上を忘れたところに入金があった。売上計上もれ。
■ 売掛金の消し込みミスがあった。つまり、回収もれ。
■ 得意先からの入金が過入金だった。
とくに日常取引に前受金が滅多に発生しない事業の場合
前受金を売上に振替忘れてしまうとういうようなことが生じます
たとえば、次のような間違った処理をしてしまった場合
10万円の商品の注文を受けた際に、前受金10万円を受け取った場合の取引で考えます。
正しい仕訳はつぎのとおりです
間違った仕訳は
仕訳ルールとしては間違いですが次のような仕訳をして前受金の振替忘れを防止します
① お金を受け取った際に、あえて売掛金のマイナス残高として処理します
② 商品の引き渡し時に売上を計上します
<参考>
→ 「前受金の記帳について」商品の注文時に内金を受け取ったときの処理
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。
(ピーター F.ドラッカー)
春の1日、元気にお過ごしくださいね。
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