総資産経常利益率、投じた総資産に対してどれだけの経常利益を稼ぎ出しているかを示す指標です ～ 中小企業の「決算書」の読み方[31]

木曜日は「経理・会計」の記事です。

今回は

収益性を示す経営指標です。総資産経常利益率は年々良くなっているのか？悪くなっているのか？その要因は何なのか？見ておきましょう

を紹介します。

総資産経常利益率とは

次のような算式で計算します。

総資産経常利益率の数字の目安は次のとおりです

優良：10％～14％

良　：5％～9％

並　：2％～4％

総資産経常利益率は10%以上が目標になります。

展開した計算式について検討してみると

A:利益率は

経常利益÷売上高は、損益計算書からの数字です。いわゆる売上高経常利益率です。

B:回転率は

売上高÷総資産は、売上高に対する総資産の回転数をみる数字です。総資産回転率を意味します。

利益率が悪いのか？回転率が悪いのか？どちらが低い数字なのか？検討する必要があります

売上高経常利益率の数字の目安は次のとおりです

優良：10％～15％未満

良　：5％～10％未満

並　：2％～5％

総資産回転率の数字の目安は次のとおりです

優良：2～3回転未満

良　：1～2回転未満

並　：0.51～1回転未満

（出所：数字は「資金繰りとキャッシュフロー」から、著：松田修）

業種によって売上高経常利益率や総資産回転率の標準値は異なりますが、回転率である総資産回転率の向上に取り組むことの方が、取り組みやすいと考えます。

「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する」

（ピーター Ｆ.ドラッカー）

秋の1日、元気にお過ごしくださいね。

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