吹田市社会福祉協議会の貸借対照表「資産の部」「負債の部」の過去4年間の推移について ~ 社会福祉協議会[8]
福祉医療機構の「社会福祉法人の財務諸表等電子開示システム」に、吹田市にある社会福祉法人(40法人)の2021年度現況報告書がアップされています。
7月から、このうち吹田市社会福祉協議会をとりあげて、その内容を見ています。
今回は
吹田市社会福祉協議会の貸借対照表から「資産の部」「負債の部」の過去4年間の推移
を紹介します。
同協議会の「資産の部」過去4年間の推移は次のとおりです
ポイントは次の2つです。
① 2021年3月期に投資有価証券(国債)の売却と取得があり、投資有価証券の残高732,094,533円に増加しています
それに伴い事業活動計算書には投資有価証券売却益14,355,732円が計上されています。
2021年3月期に国債種類および銘柄は、前期の種類および銘柄から変わっています。
<参考>
2021年3月期の投資有価証券の内訳は次のとおりです。
前期(2020年3月期)の投資有価証券の内訳は次のとおりです
② 2019年3月期にあった在宅福祉積立資産17,795,000円が、翌期(2020年3月期)には運用財産積立資産に含められています
これは、2019年にあった内本町拠点での事業を取りやめた影響だと推測します。
同協議会の「負債の部」過去4年間の推移は次のとおりです
これらの資料から、同協議会の2021年の3/31時点のキャッシュ(資金繰り)を検討とすると次のようになります
① 現金預金 89,533.063円
② 事業未収金 16,759,427円
③ 事業未払金 50,119,309円
④ 手元資金 ①+②-③=56,173,181円
⑤ 1月のサービス活動収益額 21,695,957円(事業活動計算書のサービス活動収益を12月で除算した金額です)
⑥ 現金預金対月商倍率 ④÷⑤=2.3月
問題のないキャッシュの状況だと思います。
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)
Every day is a new day!
夏の1日、朗らかにお過ごしください
過去の社会福祉協議会の財務に関するブログ記事は次のとおりです
1 社会福祉法人吹田市社会福祉協議会に対する吹田市の令和2年度外郭団体活動状況評価について
2 社会福祉法人吹田市社会福祉協議会の2021年度の決算(事業活動計算書)について
3 吹田市社会福祉協議会2021年度事業活動計算書のサービス活動収益について
4 吹田市社会福祉協議会2021年度事業活動計算書の「サービス活動外収益」と「特別収益」について
5 吹田市社会福祉協議会2021年度事業活動計算書の「サービス活動費用」について
6 吹田市社会福祉協議会2021年期末の貸借対照表「純資産の部」について
7 吹田市社会福祉協議会の貸借対照表「純資産の部」の推移について
【編集後記】
吹田市社会福祉協議会の決算書をとりあげています。
その趣旨は、私が社会福祉法人の会計に不慣れなため、その知識の習得のため、社会福祉法人の代表例として全国にある市区町村社会福祉協議会のうち、身近な吹田市の社会福祉祉協議会を選んだことによります。
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