2021.07.22.Thu | 経理・会計
いくらまで借入ができるか?現在の借入額は適正かどうか?をみる指標「借入金月商倍率」 ~ 中小企業の「決算書」の読み方[23]
木曜日は「経理・会計」の記事です。
今回は
過剰な借入金になっていませんか?借入金月商倍率は3倍以内が理想的。せめて6倍以内に
を紹介します。
借入金月商倍率とは
自社の借入金は、月商の何カ月分の借入金あるかを確認する指標です。
月商の3カ月分以内であれば理想的です。
月商の6カ月分を超える借入金がある場合は、追加融資を断られる可能性があります。
次のような算式ですぐにでます。
<算式>
一方、新規融資で考える場合は
特別な理由がない限り、月商の3カ月分以内までしか借入することができないケースが多いと思います。(コロナ前)
ちなみに小企業の業種別の借入金月商倍率は次のようになっています(コロナ前)
・ 情報通信業 3.2倍(調査対象数 1,509社)
・ 運輸業 4.3倍(調査対象数 1,698社)
・ 卸売・小売業 4.6倍(調査対象数 7,672社)
・ 飲食業、宿泊業 4.7倍(調査対象数 1,694社)
・ 医療、福祉業 4.8倍(調査対象数 2,349社)
など
(出所:日本政策金融公庫の小企業の経営指標調査 指標は中央値)
自社の借入金月商倍率を、一度算出して、業界平均と比較してはいかがでしょう。
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)
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投稿タグ中小企業「決算書」の読み方入門