社会福祉法人吹田市社会福祉協議会の2021年度の決算(事業活動計算書)について ~ 社会福祉協議会[2]
福祉医療機構の「社会福祉法人の財務諸表等電子開示システム」に、吹田市にある社会福祉法人(40法人)の2021年度現況報告書がアップされています。
今回は
これらのうち、社会福祉法人吹田市社会福祉協議会の2021年度決算について
を紹介します。
計算書類は全部で13頁。今回は、このうち事業活動計算書についての数字を確認します
事業活動計算書とは、株式会社の決算書でいうと損益計算書に該当するものです。
つまり、収益、費用、当期活動増減差額を一覧表にして、純資産の増減の内容を明らかにした書類です。
全部で4種類の事業活動計算書があります。次のものです
① 第二号第一様式「法人単位事業活動計算書」
② 第二号第二様式「事業活動内訳表」
これは事業区分ごとの計算書です。事業区分が一つの場合には省略可能です。
③ 第二号第三様式「事業区分事業活動内訳表」
これは拠点区分ごとの計算書です。拠点が一つの場合には省略可能です。
④ 第二号第四様式「拠点区分事業活動計算書」
これは拠点区分ごとの前年度比較形式となっています。
社会福祉法人吹田市社会福祉協議会の2021年度事業活動計算書の収益をざっくりみていきます
サービス活動増減の部のうち、サービス活動収益は次のようになっています。
当期のサービス活動収益は約2億6千万円です。対前期で微増です。
サービス活動収益についての数字のポイントは次の4つです。
① 会費収益が前期と比較して、約2,900千円減少しています。(対前期比約20%減)
② 補助金収益が前期と比較して、約10,000千円減少しています。(対前期比約12%減)
③ 受託金収益が前期と比較して、約13,000千円増加しています。(対前期比約10%増)
④ 事業収益が前期と比較して、約6,000千円増加しています。(対前期比約159%増)
こうしたサービス活動収益の増減の当期と前期の比較は、「第二号第一様式 法人単位事業活動計算書」から確認できます。
同協議会の第二号第二様式「事業活動内訳表」では、3区分(社会福祉事業、公益事業、収益事業)のうち、社会福祉事業の区分のみが記載されています。したがって事業区分はひとつ。
また、同協議会の第二号第三様式「事業区分事業活動内訳表」では本部拠点のみが記載されています。したがって拠点区分は本部のひとつのみです。
次回、サービス活動収益の内訳の増減について、つまり会費収益、補助金収益、受託金収益、事業収益の内訳をみていくこととします。
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)
Every day is a new day!
初夏の1日、笑顔の多い1日となりますように。
【編集後記】
前回の日曜日から吹田市社会福祉協議会の決算書をとりあげています。
その趣旨は、私が社会福祉法人の会計に不慣れなため、関連知識の習得のため、社会福祉法人の代表例として全国にある市区町村社会福祉協議会のうち、身近な吹田市の社会福祉祉協議会を選んだことによります。
なにぶん、社会福祉法人の会計につき初心者ですので、おかしな点がありましたら、ご教示、ご指導をお願い申し上げます。
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
・月曜日は「創業者のクラウド会計」
・火曜日は「消費税」
・水曜日は「消費税」
・木曜日は「経理・会計」
・金曜日は「贈与や相続・譲渡など資産税」
・土曜日は「創業者のクラウド会計」
・日曜日はテーマを決めずに書いています。
免責
ブログ記事の内容は、投稿時点での税法その他の法令に基づき記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。