2021.07.15.Thu | 経理・会計
債務償還年数。借入をきちんと返済できるか?会社の返済能力をあらわす数字です ~ 中小企業の「決算書」の読み方[22]
木曜日は「経理・会計」の記事です。
今回は
会社は、黒字でないと借入金を返済することができません。会社が借入金を利益で完済するまでに何年かかるかをあらわす指標が「債務償還年数」
を紹介します。
財務指標はあくまでも参考とする指標です。
それらがすべてではありませんが、自社の現状を把握するには有用な情報となります。
借入金を何年で返済することができるか?
債務償還年数は次の計算式で算出します。
つまり、減価償却費を加えた利益から、何年で借入金を返済できるかを求めます。
《計算式》
借入金 ÷ (当期純利益 + 減価償却費) = 債務償還年数
短ければ短いほど、返済能力が高く、安定した会社となります。
「一般的には、10年以内(10倍以下)を維持してください。15年(15倍)を超えると、結果として要管理先債権として債務者区分される可能性も高くなります。」(「中小企業の財務改善ノウハウ」編著:税理士松波竜太)
算式からもわかるとおり、会社が赤字であればマイナスの数字となってあらわれます。
黒字でないと、借入金は返済できません。
最近の業種別中小企業の債務償還期間は次のとおりです
<参考>
→ 借入金は何年で返済することができますか?債務償還年数で確認します
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初夏の1日、笑顔の多い1日となりますように。
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投稿タグ中小企業「決算書」の読み方入門