「生活サポート事業は介護保険外サービス外の支援も可能」や「大東元気でまっせ体操」大東市の逢坂伸子氏の取り組み~【介護事業の基礎知識バージョンアップ編】
7月29日・30日の記事で、大東市と大東公民連携まちづくり事業(株)の「健康づくりプロジェクト」への取り組みを紹介しました。
なぜ、私がこの大東市の取り組みに興味をもったのか?
それは「よどまちカフェ」というところで開催された次のセミナーに参加したからです。
「自治体がまちづくり株式会社?~総合事業改革塾とは~大東市の野望」
主催:よどきり医療と介護のまちづくり(株)と(株)TRAPEの共催
解説は
講師:大東市地方創生局兼保健医療部高齢介護室
課長参事 理学療法士 逢坂伸子(おうさか のぶこ) 氏
その後、逢坂伸子氏と(株)TRAPE代表取締役 鎌田大啓氏との対談
セミナーの趣旨は
住民主体の体操教室が市内に100箇所以上あり、介護予防の取り組みにおいて全国的にも注目されている大東市がまちづくり株式会社を設立しました。自治体がなぜ株式会社をつくるのか?そして目指すビジョンはどこにあるのか?キーマンが解説します。
キーマンである逢坂伸子氏とは
「大東元気でまっせ体操」を軸とした数々の介護予防施策を打ち出して、介護給付費の削減を成功させています。厚生労働省や数多くの自治体から、その手法が高く評価されています。
大東市の介護給付費の削減実績と目標
平成28年度 実績(通所・訪問合計) 1.3億円削減
平成29年度 目標(同上) 2.5億円削減予定
7月29日のブログ記事で紹介しました。逢坂氏は改革塾のスクールマスターです。
大東公民連携まちづくり事業会社が開催・運営する「地域健康プロフェッショナルスクール(総合事業改革塾)」は、逢坂伸子氏が中心となり大東市が10年以上磨き体系化したマネジメントシステムの解説・定着化をテーマにしています。
セミナーで、逢坂氏は総合事業について、次のとおり。
・地域づくりによる介護事業に取り組んできた。
・総合事業のうち、訪問型サービスの「住民主体型の生活サポート事業」は地域づくりと表裏一体です。
・生活サポート事業とは、高齢者のため、日常生活のちょっとした事ができずに困っている人に、地域の住民で講習を受けた生活サポーターが、低料金で援助する住民参加型のサービスです。
・生活サポーターは、①謝礼金(30分ごとに250円)、②時間貯金(将来の自分のために活動した時間を貯金できる)のうち、活動時間に応じて①謝礼金または②時間貯金を選べることができます。
現在サポーターは約400名に増えたそうです。「時間貯金通帳」というアイデアが地域の人たちの気持ちをワクワクさせる仕掛けになっていると思いますね。
また、この時間貯金は困り事を抱える大切な人に譲渡することもできます。
セミナーでの逢坂氏の取り組みについて、もう少しお伝えしたいことがあります。
この続きは、8月3日(木)にお伝えします。
(下図は大東市が発行している「平成28年度高齢者のための暮らしの情報」から)
火・木・土曜日(たまに日曜日も)は、最近は「介護事業の基礎知識バージョンアップ編」として、記事を紹介しています。
「介護事業の基礎知識バージョンアップ編」は、ケアビジネスに関心がある方やこれから介護事業の経営に取り組まれようと考えられている方を対象に、介護事業に関する基本的で重要な事項を紹介する内容にしていきます。
入門書よりさらに分かりやすい「門前書」を目指して、介護事業の基礎知識をバージョンアップさせるとともに、お会いする介護事業者の方の取り組み方や考え方などを紹介していきたいと思っております
読まれた後で、ご意見や感想をいただければ、嬉しいです。
【介護事業の基礎知識バージョンアップ編】は、次のとおりです。
・「介護保険や介護事業について私は情報収集をどうしているか?」はこちら(7/27)
・「『大東市がつくった株式会社が、総合事業改革塾を開校する』~二重の驚きです」はこちら(7/29)
・「大東公民連携まちづくり(株)の理念は、全国で200億円~1,000億円の社会保障費を削減し、国民を健康にする」はこちら(7/30)
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