決算後、確定申告を行ったあと再編集できないように「年度締め」を行います ~ クラウド会計freee[146]
「創業者のクラウド会計」の記事です。
クラウド会計を活用し、会計データを整理し、効率的に記帳をすることをおすすめしています。
今回は
会計年度移行に関する処理を「年度締め」といいます
を紹介します。
個人であれば決算や確定申告は暦年ごとに行います
たとえば、令和2年分の確定申告は2020/01/01~2020/12/31の期間のデータを申告することとなります。
確定申告をおこなったデータは、提出後に再編集をできないようにしておく必要があります。
また、年末の売掛金や固定資産などの残高データは、翌年に残高データを繰り越す必要があります。
データの確定および繰越処理について、freeeでは年度締めと呼んでいます。
言い換えるならば、「繰越処理」です。
つまり、年度締めとは
たとえば、個人事業主が2020年の確定申告を行う場合は、会計期間が「2020-01-01〜2020-12-31」となっています。
2020年の確定申告が終わると、2020年の入力データを完了させ、2021年に会計期間を変更する処理が必要となります。その変更処理です。
年度締めを行うことにより次の処理が実行されます
■ 前年(2020年)のデータは確定状態となります。編集ができなくなります。
■ 前年末に残高のあった売掛金や固定資産の残高データを翌年に繰り越す処理を行います。
■ 個人事業主の場合、次の繰越仕訳が自動生成されます。
自動で仕訳し、計算しますので、仕訳を作成する必要はありません。
年度締めをするタイミングなどの注意点はつぎの2つです
■ 決算書(確定申告書)の作成後に、年度締めを行います。
■ 年度締めを行う前に翌年の帳簿付けをしても問題ありません。
年度締め後、取引などの間違いに気づきデータを修正する場合(年度締めを解除します)
■ 前年のデータを修正する場合は、「年度巻き戻し」を行います。
■ 次の操作により、確定した直前年に巻き戻すことができます。
「確定申告」(または「決算」)→「年度締め」→「◯年度の編集に戻る」ボタンを選択します。これで、前年の編集に戻ることができます。
必要な修正を行ってから、再度「年度締め」の処理をします。
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)
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