銀行口座「登録残高」と「同期残高」の不一致が発生する7つの原因 ~ クラウド会計freee[144]
「創業者のクラウド会計」の記事です。
クラウド会計を活用し、会計データを整理し、効率的に記帳をすることをおすすめしています。
今回は
銀行口座の「登録残高」と「同期残高」にズレが発生する7つの原因
を紹介します。
① 取引や口座振替が正しく登録されていない場合、つまり登録漏れのケース
次のようなケースで発生します。
■ 明細を無視している場合
freeeに登録している口座にプライベートの入出金が取り込まれた場合に、その明細を「無視」している。
■ 口座振替を登録していない場合
「現金を引き出した/預け入れた場合」「クレジットカードの引き落としが発生した場合」「銀行同士で資金を移動した場合」に、「口座振替」を登録していない。
■ 「無視する」を忘れた場合
同期している銀行同士で口座振替をした場合に、片方の明細を無視していない。
② 開始残高が正しく設定されていない場合
freeeの利用が最初(一年目)の場合、開始残高を設定する必要があります。
開始残高が未設定または間違っていると、正しい残高にはなりません。
③ 取引を重複して登録している場合(手動で取引を登録している場合に発生します)
次のようなケースで発生します。
■ 「自動で経理」で取引を登録し、同じ取引を手動で登録した。
■ freeeで請求書を作成した際に自動登録された取引と、同じ取引を手動でも登録した。
つまり、同じ取引をふたつ手動で登録している場合です。
④ 未来日付で取引や決済を登録しているケース
取引の決済情報や口座振替を手動で登録した際に、決済日を誤って未来日付にしてしまっている場合です。
そういいう場合は、その会計期間に登録したと思った取引が現れません。
たまにするミスです。
⑤ 同じ日付の明細の順番が前後しているケース(修正は不要です)
■ 口座の明細を取得している場合、同じ日付の明細の順番が前後している場合があります。
■ 期末に近い日付でその現象が発生していると、タイムラインなどで末日だけ残高がズレているような表示になってしまいます。
■ 「現預金レポート」で残高が一致している場合は、実際には残高は一致しています。登録内容の修正は不要です。
⑥ もともと明細が取得できていないケース
■ 銀行口座は、明細照会期間に上限があります。そのため、過去にさかのぼって取得できる明細は数ヶ月〜数年分に限られています。
■ 同期エラーが明細照会期間を超えて発生したままになっていた場合、一部の明細が取得できていない可能性があります。
■ こうした場合は「現預金レポート」を通帳と照らし合わせることで、ズレの原因となる箇所を発見します。
⑦ 間違って明細を「無視」しているケース
■ 明細を無視するのは、明細が間違っている場合と銀行間の口座振替をした場合のみです。それ以外の場合は無視してはいけません。
■ 間違って無視した場合、登録できなかった金額分のズレが発生することがあります。
(出所:freeeヘルプマニュアル)
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