未決済の支出取引についての債務管理は「支払管理レポート」で行います ～ クラウド会計freee[116]
「創業者のクラウド会計」の記事です。
クラウド会計を活用し、会計データを整理し、効率的に記帳をすることをおすすめしています。
今回は
未決済の支出取引についての債務管理は「支払管理レポート」で行います
を紹介します。
未決済の支出取引の支払をうっかり忘れるということを防ぐために、どれだけの未払いの項目があって、いつまでに支払わなくてはならないかを確認しておく必要があります。
その場合、支払管理レポートを利用します。
支払期日別の未払の買掛金・未払金などのリストのほか、任意の期間内の買掛金・未払金などの動きを見ることができます。
支払管理レポートの機能について
「レポート」→「支払管理レポート」から確認します。
買掛金などの債務について、次のような確認・管理を行うことができます。
■ 支払い業務の管理
■ 来月、どこの支払先に、どれくらいの金額の支払予定があるのか？
■ 支払先から請求書を受け取ったとき、いつの買掛金に対応しているのか？
■ 一括振込ファイルの出力など
支払管理レポートには２つのレポートがあります
①債務一覧
個別の債務の一覧の情報を一覧表示します。
取引先ごと、または決済期日ごとに債務の決済状況を確認します。
②年齢表
年齢表とは債務の発生後何か月経過していて、いくら残高が残っているかを確認するためのレポートです。
取引先ごとの債務（買掛金、未払金）の金額が、回収サイトに基づき正常に回収できているかを確認することができます。
たとえば「月末締め・翌月末の支払い」だったとすると
○月に発生した×円が未払いであることがわかります。
これにより、支払いができているか、または支払い済みにも関わらずfreeeの帳簿上「未払い（未決済）」という情報が残ってしまっていないかを確認することができます。
「①の債務一覧」は次のように確認します
債務一覧には、会計freee上で未決済の支出として登録したデータが、一覧形式で表示されます。
期日に支払予定日を入力しておけば、決済期日が近い買掛金として支払管理に用いることが出来ます。
■期日超過している支払いがあるが、いつのものかを確認するために取引を開きます。
「レポート」→「支払管理レポート」から確認します。
■10/20発生、11/10支払い期日の取引が未決済であることがわかります。
期日が超過している未決済の取引について、支払いの処理が適切に行われているかを債務一覧から確認します。
「②の年齢表」は次のように確認します
取引先毎の債務残高が月単位でどれくらいあるのか？を確認します。
■「取引先別」かつ「期日別」に債務を確認することができます。
たとえば
2020年12月現在から4ヶ月間の推移で、仕入債務の支払い状況を、「未払いの支出が発生した発生日基準で」すべての取引先ごとに確認したい場合は
設定は次のように行います。
集計基準：発生日
終了年月：2020年12月
表示期間：4ヶ月
2020年9月から2020年12月までがならび、取引先ごとに残高が表示されていることがわかります。
残高が0となっているものは、すでに決済済み（消込が完了している）です。
「取引金額も表示」にチェックを入れることで、取引金額をあわせて表示します。
■グラフでも確認します。
「年齢表」のタブを開き集計した後、画面右上の「グラフを表示する」を選択してとグラフを作成します。
（参考：freee活用ガイドブック）
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する（ピーター Ｆ.ドラッカー）
Every day is a new day!
秋の1日を元気にお過ごしください。
創業者には、事業を着実に成長させるために、決算書の会計データを計器盤として利用することをおすすめしています。次のようなサービスを提供しています。
▶ 創業起業サポート
「創業のための基礎知識」～初めて開業する方に、必要な準備や基礎知識を税理士からお伝えしています。
https://www.y-itax.com/category/sogyo/
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
・月曜日は「創業者のクラウド会計」
・水曜日は「消費税」
・木曜日は「法人節税策の基礎知識」
・金曜日は「贈与や相続・譲渡など資産税」
・土曜日は「決算書の読み方」など
・日曜日はテーマを決めずに書いています。
免責
ブログ記事の内容は、投稿時点での税法その他の法令に基づき記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。
