自宅兼事務所の家賃などがある場合、個人事業者は家事按分(かじあんぶん)を登録します ~ クラウド会計freee[88]
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今回は
“自宅兼事務所の家賃などがある場合、個人事業者は家事按分(かじあんぶん)を登録します”
を紹介します。
家事按分とは
個人事業主の対象の考え方です。法人にはこの考え方はありません。
自宅兼事務所の家賃など、ある支出がプライベート用と事業用の双方がまざったものであるときは、事業で使用する比率分のみを経費に計上します。
これを家事按分(かじあんぶん)といいます。
たとえば、次のような支出は、家事按分をして事業に関連する比率のみを費用とします。
■自宅が事務所を兼ねている場合の家賃や水道光熱費
■営業車をプライベートでも使う場合のガソリン代や損害保険料
「家事按分」機能というものがあります
ルールを設定すると自動で按分計算を行うことができます。
登録した事業利用比率分が経費となり、残りが自動で「事業主貸」に振替えられます。
事業主貸とは
→ プライベートの支払いや生活費を支払った場合の記帳について
今回、この機能を利用する場合の設定方法を紹介します。
事前準備として家事按分の対象となる品目を登録します
家事按分を登録する際は、先に家事按分の対象となる取引に「品目」を登録します。
たとえば、事務所兼自宅の家賃の取引を家事按分の対象とする場合は、「事務所家賃」といった品目を追加しておきます。
品目の名称は、なんでもかまいません。
家事按分のルールを登録します
按分割合を決める際は、第3者に合理的に説明できるルールで割合を決定します。
たとえば、家賃であれば面積、車であれば走行距離や使用日数などを用いて比率を計算します。
事例として
自宅兼事務所であるマンションの家賃に毎月100,000円を支払っています。12ヶ月分の1,200,000円を家事按分します。
事務所として利用している床面積は半分のため、事業利用比率は50%です。
①「確定申告」→「家事按分」→「新しい家事按分を登録」を選択します。
②勘定科目、品目、事業利用比率を登録します。
③家事按分を行いたい取引を登録します
あらかじめ設定した家事按分のルールにしたがって、事業利用分とプライベート利用分の総額の支出を登録します。
たとえば、次にのように勘定科目「地代家賃」、品目「事業所家賃」で支出を登録します。
按分前であるため、この登録した時点では支払った総額が登録された状態になります。
申告の際に「家事按分」機能により、プライベート分を「事業主貸」に振り替えます。
家事按分を確定するため、確定申告の際に家事按分の再計算をします
①「確定申告」→「家事按分」→「再計算」を選択します。
② 家事按分の計算が行われます。
上の例では、勘定科目「地代家賃」、品目「事務所家賃」の取引を50%で按分するというルールです。
事業利用分が100,000円、プライベート利用分が100,000円で自動計算されています。
(出所:freeeヘルプセンターマニュアル)
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)
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クラウド会計freee【パート2】
52 クレジットカードを利用した場合の記帳 その2 「支払った内容を登録します」
53 クレジットカードを利用した場合の記帳 その3「銀行口座の引き落としを登録」
58 個人事業主の場合、売上が源泉徴収の対象となる報酬などの取引登録のしかた
59 キャッシングやカードローンを利用した場合の登録のしかた
60 個人事業主などに源泉徴収の対象となる講師料などを支払ったときの登録のしかた
61 個人事業主などに源泉徴収の対象となる講師料などを支払ったときの登録(出金時のみ登録している場合)
62 銀行から受取利息の入金があったときの登録(記帳)について
65 「売上戻り高」・「仕入戻し高」を使用する場合の記帳方法
68 「前受金の記帳について」商品の注文時に内金を受け取ったときの処理
70 消費税申告義務が発生した場合、納付する消費税の課税方法を選択します
71 消費税の税区分の種類(課税・非課税・対象外)とその選択について
73 正しい消費税区分が選択できているかどうかは「消費税区分別表」を確認します
74 消費税区分を確認するための「消費税区分別表」の利用方法
76 消費税の確定申告および納付の登録・処理を行います。決算整理を含みます。
77 預金残高のズレを確認する「タイムライン」という機能は大変便利です
78 記帳内容をチェックする「記帳レビュー」機能の活用について
79 認定アドバイザーのみが活用できる「自動帳簿チェック」機能について
81 間違った登録を修正します。総勘定元帳の修正方法のポイント
82 登録済の取引の中から特定の取引を修正したい場合は、条件で絞り込みます
83 銀行口座の残高の不一致を修正します。おもな不一致の原因は7つです
84 「消費税区分別表」と「消費税集計表」の取扱いと活用のしかた
86 freeeの振替伝票作成上の追加機能:「振替伝票の途中に入力行の挿入 / 空行を保持」「金額欄が0の空行を保持」します
87 減価償却費を計算させるため固定資産を固定資産台帳に登録します
クラウド会計freee【パート1】
① 最初は違和感があります。「口座」「明細」「取引」などfreeeに出てくる用語
② 未決済と決済完了。未決済の取引の登録は自動で経理が使えません
③ freeeには補助科目がありません。代わりに「メモタグ」などの機能を利用します
④ 新設の法人が会計freeeを最初に利用する場合の初期設定
⑦ 開始残高に売掛金など債権債務がある場合とその後の振替処理
⑧ 現金取引の処理方法。CSVで利用明細を用意して取り込みます
⑫ 「取引」を3つに区分します。「収入取引」「支出取引」「口座振替」
⑭ 銀行口座・クレジットカードを同期する際に注意したい3つのポイント
⑮ クレジットカードの利用明細を取り込む際のチェックポイント
⑱ 手動で銀行やカードの明細を取り込みます「明細アップロード」
⑲ freeeに登録した銀行口座などの同期がうまくできない場合
㉖ Square(スクエア) 売上データを取り込む場合【具体例】
㉘ 領収書などの紙のデータをファイルボックスに取り込み、取引登録できます
㉙ 領収書をファイルボックスに取り込んだ後、原本の保管はどうしますか?
㉚ レシートをファイルボックスに取り込んだあと、取引登録をします
㉛ 給与と役員報酬の支払の記帳は、取引テンプレートを活用します
㉞ 「給与支払の登録」頻度の高い会計処理です。手動で複数行の取引を登録します
㊱ 未決済取引の登録後、回収・支払があれば「決済を登録」します
㊲ 未決済取引の決済登録で、取引金額と入出金額が異なるケースの登録方法
㊳ 「自動で経理」から未決済取引と取得明細をマッチングさせます
㊴ デザイナーなど個人事業主が、源泉徴収される入金があった場合の「消し込み」
㊷ 未決済取引の消し込み金額に対して入金額が過少な場合の記帳
㊻ 現金の預金への預け入れで、「自動で経理」から記帳するときに注意すること
㊼ 大量のレシート類を、効率的に連続取引登録する記帳方法について
㊽ 取引と口座振替のインポートにより、一括登録することができます
㊾ プライベートの支払いや生活費を支払った場合の記帳について
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㊿ 役員個人の財布から、会社の事業経費を支払った場合の記帳について
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