妻が契約者になっている生命保険の保険料、生命保険料控除の対象となりますか? ~ 確定申告で間違いやすい項目①
今月から、木曜日は確定申告で間違いやすい項目をとりあげて紹介します。
ぜひ、年末調整や確定申告する際に参考にしてください。
今回は
「生命保険料控除」の適用について、確定申告などでよくある間違いやすい事例を紹介します
契約されている生命保険について、誰が「契約者」なのか?「保険料の支払者」は誰なのか?さらに「保険金の受取人」誰なのか?
を考えている場合に、生命保険料控除の対象となるかどうか?迷うケースがでてきます。
間違いやすい事例は、次のようなケースです
たとえば
配偶者(妻)が契約者になっている生命保険の保険料を、私(夫)が支払っています。
この保険料を生命保険料控除として申告することはできますか?
保険金の受取人は私(夫)になっています。
つまり、次のような契約です。
結論からいえばこの場合、生命保険料控除の対象になります。
生命保険料控除の対象となる生命保険契約は
一定の生命保険契約で、その保険金の受取人のすべてをその保険料の払込みをする者またはその配偶者その他の親族とするものをいいます。契約者が誰であるかは要件とされていません。
したがって、この要件が充たされている限り、保険料を支払った夫の生命保険料控除の対象になります。
《参照》所得税法 第76条 生命保険料控除
第1項
「居住者が、各年において、新生命保険契約等に係る保険料若しくは掛金又は旧生命保険契約等に係る保険料若しくは掛金を支払つた場合には、次の各号に掲げる場合の区分に応じ当該各号に定める金額を、その居住者のその年分の総所得金額、退職所得金額又は山林所得金額から控除する。」
第5項
「第1項に規定する新生命保険契約等とは、平成24年1月1日以後に締結した次に掲げる契約若しくは他の保険契約に附帯して締結した新契約(省略)のうち、これらの新契約又は新規約に基づく保険金等の受取人のすべてをその保険料若しくは掛金の払込みをする者又はその配偶者その他の親族とするものをいう。」
変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)
Every day is a new day!
冬の1日を元気にお過ごしください。
木曜日の法人税の記事を掲載していましたが、しばらく確定申告の記事を掲載します。
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「土地の無償返還に関する届出書」とは何ですか?
② 土地の無償返還に関する届出書とは、借地権の認定課税を避ける方法です
③「土地の無償返還に関する届出書」が提出されている場合の借地権の評価
④ 土地の無償返還届出書が提出されている場合の課税関係のまとめ
⑤「土地の無償返還に関する届出書」を提出することができない場合
⑥ 土地賃貸借の同族関係者間(個人×法人)の地代課税の考え方
⑧ 借地上の「建物の取り壊し費用」は、借地権の取得価額に含めます
⑨ 無償で借地権を返還した場合(個人地主×法人借地人)の取扱い
⑩ 土地の無償返還に関する届出書を提出した後も、税法以外の法律に注意します
⑬ 貸し付けた土地に小規模宅地等の特例を適用した場合と適用できなかった場合
⑭ 小規模宅地の特例の適用受けることができる「特定同族会社事業用宅地等」とは
⑯ 小規模宅地等の特例を受ける「貸付事業用宅地等」の税額軽減の具体例
⑰ 個人の土地の上にある建物を、法人が保有する方式(建物保有方式)
⑱ 賃貸建物を法人に売却するとき、建物の時価と消費税に注意します
⑲ 建物保有方式において個人が賃貸建物を法人に売却するとき税務上注意すべきこと
木曜日は「知っておきたい法人節税策の基礎知識」を載せています
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・2年しばり(継続適用)の「消費税の選択届出書」には注意します
・消費税の課税売上割合が95%未満の場合は、納税額が増えます
・消費税「個別対応方式」がいいのか「一括比例配分方式」がいいのか?
・資格取得や免許取得などの研修費用や技能習得費は会社経費にします
・費用?減価償却?資産を買ったときは請求書の中身を確認します
・法人税と所得税の税率の比較から、オーナー企業の役員報酬額を考えます
・従業員の退職金を事業年度ごとに損金にする「中小企業退職金共済」
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・最高解約返戻率50%超の保険は、保険料の一部を資産計上します
・法人が支払う第三分野保険の保険料の取扱いが変更されています
・法人契約の個人年金保険の取扱い。資産になるケースと損金になるケース
同族会社とその役員間の税務ルール」を紹介しています。
http://www.y-itax.com/category/houjin/
あてはまる事例を参考にしてくださいね。
土地貸借の税務ルール
・「会社が、社長から土地を借りる」と税金の問題が発生します」はこちら(1/24)
・「会社が権利金を支払うケース」はこちら(1/31)
・「会社が相当の地代を支払うケース」はこちら(2/7)
・「権利金に代えて、相当の地代に満たない地代を支払うケース」はこちら(2/21)
・「無償返還に関する届出書を提出すると認定課税は行われません」はこちら(2/28)
土地売買の税務ルール
・「会社が社長から土地を買う。その時の時価をどう算定するか」はこちら(12/13)
・「会社が社長から土地を買う。社長と会社の税金はどうなりますか?」はこちら(12/20)
・「会社が、社長から低額で土地を買うと税金の問題が発生します」はこちら(12/27)
・「会社が、社長から高額で土地を買うと…」はこちら(1/3)
・「社長が、会社から低い価額で土地を買うと…」はこちら(1/10)
・「社長が、会社から時価より高い価額で土地を買うと…」とはこちら(1/17)
建物貸借の税務ルール
・「会社が社長から建物を借りる」はこちら(10/11)
・「会社が社長から建物を借りる、社長の税金」はこちら(10/18)
・「社長が会社から建物を借りる、家賃のルール」はこちら(10/25)
・「社長が会社から建物を借りる、低額家賃の場合」はこちら(11/1)
金銭貸借の税務ルール
・「会社が社長からお金を借りる」はこちら(11/8)
・「会社が社長からお金を借りる、高金利の場合」はこちら(11/15)
・「会社が社長からお金を借りる、無利息の場合」はこちら(11/22)
・「社長が会社からお金を借りる」はこちら(11/29)
・「社長が会社からお金を借りる、無利息の場合」はこちら(12/6)
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
・月曜日は「開業の基礎知識~創業者のクラウド会計」
・火曜日は「平成31年度介護報酬改定の重要事項」
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