ここだけ見る!月次試算表のチェック方法!現預金の残高からチェックします ~ 経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方㊲
月次決算はしていなくても、毎月の試算表を作成されていると思います。もし、試算表を作成されていないのであれば、ぜひ月次の試算表を作成ください。
中小企業では試算表の数字をチェックすることで、月次決算と同じ効果を持たせるよう工夫していきます。
月次試算表とは、1か月ごとに作成する貸借対照表と損益計算書のことです
期末の試算表について
期末に試算表を作成して、一事業年度の経営活動の状態を概観します。試算表には貸借対照表と損益計算書の作成の資料が含まれています。決算に先立ち、これにより事業の財政状態や経営成績をある程度概観することができます。
試算表作成時期による分類
試算表は、期末、月末などに作成するだけでなく、必要がある場合には、毎日または毎週作成します。作成時期によって分類すれば、日計表、週計表、月計表(月次試算表)、期末試算表などに分けることができます。
月次試算表を経営に活用していこうとするものです
毎月、次のように、自社または会計務所で作成されている月次試算表の数字を確認していきます。
「売上は伸びているのか?落ちているのか?」
「販管費などの費用は増えているのか?どうなっているのか?」
「現預金は十分あるのか?ないのか?」
「赤字なのか?黒字なのか?前年度と比べてどうなっているのか?」
最初に、月次試算表から「現金預金」について次の2点をチェックします
そこから資金繰りの状態を把握します
①現在、現金預金はいくらあるのか?
いくら使えるお金をもっているのかを把握することが重要です。たとえば
月商ぐらいの金額ぐらいは、月次試算表の現預金残高にあるでしょうか?
②現金預金の増加・減少を把握します
現金預金は増加しているのか?減少しているのか?
現金預金の増加は左(借方)です。
反対に減少は右(貸方)です。
現金預金の毎月の増加・減少が記載されています。ざっくりと確認してください。
次の図では1か月の間に現金預金42,000千円(前月残高)から39,000千円(当月残高)となっていいますので、3,000千円減っていることになります。
月次試算表では、現預金の残高、現預金の増加、減少をまずチェックして、キャッシュの流れを把握します。
流れに違和感があれば、ざっくり原因を考えて、前月の売上、仕入、決済などの状況と照らし合わせます。
Every day is a new day!
秋の1日を元気にお過ごしください。
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経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方
③ 売上高はどう読むか?3~5年程度の推移の中で判断しましょう。
④ 売上総利益は率をチェックしましょう。大切なことが分かります。
⑤ 会計では売上原価と在庫はセットで考えます。在庫は要注意。
⑨ 本来の事業でどれだけ稼げているか?がわかるのが営業利益。
⑫ PLの中の5つの利益のうち、4つめの利益が税引前当期純利益
⑬ 5つめの利益が当期純利益。会社が1年間で得た最終的な利益です。
⑭ 貸借対照表の見方~お金の動かしやすいものから、上から順にならびます。
⑲ 販管費のうちの人件費。ポイントになるのは「役員報酬」です
㉒ 開業費などの繰延資産の考え方。繰延費用と考える方がわかりやすい。
㉓ 売掛金の回収サイトのチェックポイント。介護事業の回転月数は約2.5月。
㉕ 在庫の過大計上は資産が増えるわけですから「利益」が増えます。
㉜ 創業者の9割は決算書を見ていない。「はじめての決算書」6つのチェックポイント
土曜日は「会計」を紹介しています。
ブログ記事はhttp://www.y-itax.com/category/keiri/
会計超理解ハンドブック(No1~No17)
② 財務三表とは?
⑨ 減価償却費って何ですか?
⑪ 決算書はどう読むか?貸借対照表のチェックポイントは純資産です。
⑬ C/F計算書のチェックポイントは「営業キャッシュフロー」です。
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
・月曜日は「開業の基礎知識~創業者のクラウド会計」
・火曜日は「平成30年度介護報酬改定の重要事項」
・水曜日は「新事業承継税制特例のポイント解説」
・木曜日は「法人節税策の基礎知識【創業者向け】」
・金曜日は「相続税ついてわかりやすく!」
・土曜日は「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方」
・日曜日は「贈与税をわかりやすく!」
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