「freee会計」インボイス制度に伴うfreee会計で行う消費税設定のチェックポイント ~インボイス制度 消費税[436]
消費税の記事を掲載します。
今回は
インボイスに対応してfreee会計で行う消費税設定のチェックポイント(A:消費税課税方式の設定およびB:税区分の設定)について
を紹介します。
A:消費税課税方式の設定(全事業者対象)を次の画面から行います
設定 > 事業所の設定 > 詳細設定 > 年度毎設定 から行います
次のようなイメージです。
上の年度毎設定の画面については次のとおりです
1 「消費税課税方式」とは
免税、簡易課税、本則課税(個別対応方式)、本則課税(一括比例配分方式)、本則課税(全額控
除)から選択します。
2 「簡易課税用事業区分」とは
上記①で「簡易課税」を選択した場合に、事業に応じて選択します。
税区分「課税売上」の取引が事業区分用の税区分(課売上一〜六)として集計され、申告書などに反映されます。(簡易課税を選択した場合のみです)
3 保存時に「消費税課税方式」に従い実行する処理とは
簡易課税に変更した場合、または簡易課税でなくなった場合に使用する機能です。
① 「今年度中に登録した取引の税区分を一括更新」とは
→ 課税方式を「簡易課税」に変更した上でチェックを入れて保存すると、次の変更がされます。
▶ 今年度の税区分「課税売上」の取引が、税区分「課売上◯」の取引に変更されます(◯は選ん
だ簡易課税用事業区分の番号です)
② 「勘定科目の税区分を一括更新」とは
→ 課税方式を簡易課税に変更した上でチェックを入れて保存すると、勘定科目の設定画面において
次の変更がされます。
▶ デフォルトの税区分が「課税売上」の勘定科目が、デフォルトの税区分が「課上◯」の勘定科目
に変更されます(◯は選んだ簡易課税用事業区分の番号です)
③ 「税区分の『使用』を一括更新」とは
→ 課税方式を簡易課税に変更した上でチェックを入れて保存すると、税区分の設定において次の
変更がされます。
▶ 税区分の「課売上一〜六」の「使用」にチェックが入り、取引の登録で利用できるようになりま
す。
4 「消費税経理処理方法」とは
経理方式を選択できます。ただし免税事業者の方は「税込経理」を選択する必要があります。
税込経理と税抜経理を切り替えても、端数調整の内容は保持されます。
税込経理と税抜経理の相違は次のとおりです。
5 「消費税の端数処理方法」とは
たとえば、「99円+消費税」の取引において、消費税額は9.9円となりますが、端数の0.9円を切り捨て・切り上げ・四捨五入のどれで処理するのかを選択する必要があります。
端数の処理方法に関する法律上の規定はありません。通常は「切り捨て」です。
B:次に税区分の設定をチェックします
設定 > データ設定 > 税区分 から行います。
課税事業者の場合は、2023年10月1日よりインボイス制度にあわせ、税区分の設定の「経過措置期間用税区分・適格請求書の該当有無の選択」を「使用する」に設定します。
(出所:[インボイス制度]freee会計で行う設定~freee使い方チャンネル公式)
「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する」
(ピーター F.ドラッカー)
立秋の1日を元気にお過ごしくださいね。
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
・月曜日~水曜日は「消費税」
・金曜日は「贈与や相続・譲渡など資産税」または「確定申告などの所得税」
免責
ブログ記事の内容は、投稿時点での税法その他の法令に基づき記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。