固定資産は、すぐに現金化できない資産。使い続けることで利益を生み出す資産です。~経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方⑯
土曜日は、経営者の方が自社の決算書の数字を理解して、経営に活かせる“会計”の考え方を解説しています。
今回は
「固定資産は、すぐに現金化できない資産。使い続けることで利益を生み出す資産です」
16回目です。
貸借対照表とは
貸借対照表は、①流動資産、②固定資産、③流動負債、④固定負債、⑤純資産に分けられます。
固定資産はすぐに現金化できない資産です。
現金化せず、使い続けることを前提にした資産です。3つの区分に分かれます。
「有形固定資産」「無形固定資産」「投資その他の資産」です。
① 有形固定資産
建物や土地などの不動産、工場や事務所等で使用する機械装置や備品など、長期にわたって使用する有形の資産を計上します。
有形とは、目に見えて触ることができるという意味です。
② 無形固定資産
目に見えない無形の資産です。のれん(営業権)、ソフトウエア、特許権、商標権、借地権などが計上されます。
貸借対照表に記載する金額は、その権利等を取得する際にかかった金額です。
③ 投資その他の資産
有形固定資産や無形固定資産以外の資産です。たとえば、長期投資によって生じる投資有価証券や長期貸付金など現金化までにかなり長期間かかってしまう資産をいいます。
有形固定資産については、「減価償却」という方法で長期間にわたって費用化する方法を採用します。
ひとことでいうと、いったん資産として計上しますが、その後の期間にわたって少しずつ費用に振り替えていきます。
■ 減価償却について
会社は集めたお金で、さまざまな形の固定資産を所有して、それらを事業に使っています。
それを表しているのが貸借対照表の左側(借方)の「資産の部」です。
経営者は「お金の動きを通して会社の状態を把握し、経営をコントロールする」ために、決算書をざっくり理解することをおすすめします。
気になる点や疑問点があれば、お気軽にご相談ください。
Every day is a new day!
みなさん。今日も初夏の1日を元気にお過ごしください。
経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方
③ 売上高はどう読むか?3~5年程度の推移の中で判断しましょう。
④ 売上総利益は率をチェックしましょう。大切なことが分かります。
⑤ 会計では売上原価と在庫はセットで考えます。在庫は要注意。
⑨ 本来の事業でどれだけ稼げているか?がわかるのが営業利益。
⑪ 経常利益・略してケイツネはPLの中で最も重要な利益(よく見せたいという気持ちになりやすい)
⑫ PLの中の5つの利益のうち、4つめの利益が税引前当期純利益。なぜこの利益を出す必要があるのか?
⑬ 5つめの利益が当期純利益。会社が1年間で得た最終的な利益です。
⑭ 貸借対照表の見方~お金の動かしやすいものから、上から順にならびます。
土曜日は「会計」を紹介しています。
ブログ記事はhttp://www.y-itax.com/category/keiri/
会計超理解ハンドブック(No1~No17)
② 財務三表とは?
⑨ 減価償却費って何ですか?
⑪ 決算書はどう読むか?貸借対照表のチェックポイントは純資産です。
⑬ C/F計算書のチェックポイントは「営業キャッシュフロー」です。
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
・月曜日は「開業の基礎知識~初めて開業する方に、税理士からお伝えします」
・火・木曜日は「平成30年度介護報酬改定の重要事項」
・水曜日は「事業承継・税理士の視点」
・金曜日は「相続税ついてわかりやすく!」
・土曜日は「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方」
・日曜日は「贈与税をわかりやすく!」