「経理の記帳~会計ソフト利用の検討をおすすめします」~開業前に知っておきたい経理と消費税の基礎知識③
開業のための基礎知識を、次の順序で説明しています。
1 個人事業を始める場合の各種届出と確定申告
2 事業の具体的な準備(資金調達・借入や助成金の活用など)
3 事業計画の作成
その中で,開業前に知っておきたい経理と消費税の知識を次のとおり紹介しています。
① 個人事業用の普通預金通帳で資金管理をする。
② 経理の必要性~将来の経営計画を立てるための重要な資料になります。
③ 経理の記帳方法~会計ソフト利用の検討をおすすめします
④ 記帳から確定申告までの流れ
⑤ 消費税の課税事業者と免税事業者
⑥ 原則課税と簡易課税
⑦ 帳簿・証拠書類は整理して保存する。
今日は
「経理の記帳方法~会計ソフト利用の検討をおすすめします」
です。
経理の記帳(帳簿づけ)は徐々に慣れていく気持ちで
青色申告で65万円控除を受けるには複式簿記により記帳する必要があります。この特別控除を受けるためだけではなく、事業継続のために正確な帳簿を作成するという目的からも、ぜひ複式簿記による記帳をおすすめします。
しかし、いきなり簿記を利用してというのはハードルが高いと思います。
記帳処理で分からないことは、その都度、専門家に尋ねて、疑問を解消して理解していくことが必要だと思います。
PCにストレスがない方は会計ソフトを利用して、記帳をされることをおすすめします。
複式簿記の理解が100%といえなくても、「習うよりは慣れろ」で会計ソフトを使用されることをおすすめします。
会計ソフトは様々な会社から発売されています。好みや価格で検討されたらいかかでしょうか?例えば、「やよいの青色申告」、「MFクラウド」など。
また、会計ソフトまでは考えていないという方でも、手書きで経理処理をされても問題はありません。ただ、少しだけ簿記の基礎知識は必要になります。
会計ソフトは便利ですが、気をつける必要があります
会計ソフトからプリントした帳簿は、見栄えがよいので、正確なように見えますが、それは外見だけです。
いくら高機能の会計ソフトを使用したとしても、証憑や取引に基づいた正確な入力をしなければ意味がありません。(当然ですよね)
事業ですからお金にルーズではいけません。帳簿をつけることが大切になります。そのために青色申告をおすすめします。
一方で、手間をかけずに帳簿づけをする工夫の検討をされてはいかがでしょうか。
「お金の動きを通して会社の状態を把握し、経営をコントロールする」には、経理をしっかりと処理して、会計数字をもとに意思決定することが大切です。
そのための道具が「経理」です。
開業の手続きや税金で気になる点があれば、お気軽にご相談ください。
Every day is a new day!
みなさん!今日も春の1日を元気にお過ごしください。
月曜日は「開業のための基礎知識」~初めて開業する方に、開業の方法や必要書類の準備を税理士からお伝えしています。
事業開始前に知っておきたい経理と消費税の基礎知識
・「普通預金通帳で資金管理をする!~基礎知識①」はこちら(2/19)
・「経理の必要性!経理は将来性を計る指標です~基礎知識②」はこちら(2/26)
事業を始める場合の届出と手続き
・「開業の方法や必要書類の準備を税理士からお伝えします」はこちら(10/30)
・「社会保険の変更の手続きが必要になります」はこちら(11/6)
・「給与所得の源泉徴収票の保管を忘れずに」はこちら(11/13)
・「退職後の住民税の支払いを忘れずに」はこちら(11/20)
・「事業主としてリスクに備える“小規模企業共済”がおすすめです」はこちら(11/27)
・「商売の看板『屋号(社名)』をつける」はこちら(12/4)
・「事業の各種届出から確定申告まで」はこちら(12/11)
・「青色申告はどうすればよい?届出は税務署からスタートします」はこちら(12/18)
・「青色事業専従者給与に関する届出書を忘れずに提出しましょう」はこちら(12/25)
・「給与支払事務所等の開設届出書を忘れずに提出しましょう」はこちら(01/01)
・「『減価償却資産の償却方法の届出書』を提出することができます」はこちら(1/8)
・「消費税!個人事業者は、事業開始年は免税事業者になります」はこちら(1/15)
・「手続きをすれば、事業の開始年に消費税の還付を受けることができます」はこちら(1/22)
・「労働基準監督署への届出~労働基準監督署で労災手続きをします」はこちら(1/29)
・「ハローワークへの届出」はこちら(2/5)
・「日本年金機構への届出~個人事業でも基準を満たせば加入します」はこちら(2/12)
ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。
・月曜日は「開業の基礎知識~初めて開業する方に、税理士からお伝えします」
・火・木曜日は「介護事業の基礎知識バージョンアップ゚編」
・水曜日は「同族会社とその役員の手引き」
・金曜日は「相続税についてわかりやすく」
・土曜日は「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方」
・日曜日は「贈与税で迷ってしまう事例」